反り返りに関する事例

手を離して歩けない(関節が棒状の動きになる)、低緊張、頭の形気になる(ヘルメット治療済だが)、元々向き癖、反り返りが強かった アトピー 1歳6ヶ月 男 №96

初回後 お母さんの両手につかまりながらのヨチヨチ歩きが出来るようになる。まだ50歩位だが、調整前は、手につかまっても、怖いのか立ち上がることが出来ず、この状態での歩きは出来なかったとのこと
18回目、手を離して一人で60歩の移動が出来た
40回目辺りでは、歩行の安定、転びにくくなり、早歩きまで出来るようにもなる
50回目辺り 二語文以上のお話が激増
現在、小走りから走りの動きに向上

施術感想
 低緊張、関節が柔らかすぎる(PTに言われている)とのことでしたが、仰向けの検査時、筋緊張が高く、カエル足にならない状態でした。動作時に伸展しにくいことが、棒状歩きとなっている様子で、全身的に皮膚の質感が張り付いたようなパツパツした状態でした。伸縮性の低い肉質のためか、アトピー性皮膚炎があり、痒さのあまり、夜中何度も起きてしまうことでもお困りでした。施術開始当初は、痒さで泣きじゃくる姿が本当に痛々しかったです。お母様が毎週のように新幹線で半日かけて通って下さった甲斐あって、今では活発すぎる位の元気さとバリバリの関西弁で沢山おしゃべりしています。(MRI、染色体検査、異常なし)

頭の形:左後ろ凸型斜頭、額凸。真上から見ると落花生のように頭頂中央前よりが締め付けられ、他が破裂しそうな形

当時のブログ↓

Kくん 1歳6ヶ月

初回調整後、お母さんの両手につかまりながらのヨチヨチ歩きが出来るようになったKくん。

この時、手につかまりながらで50歩位。(調整前は、手につかまっても、怖いのか立ち上がることが出来ず、この状態での歩きも出来なかった)

その後、中々大きな変化が現れずにいたが、18回目、手を離して一人で60歩の移動が出来た。

14回目辺りでは、前傾で倒れる勢いでの2、3歩移動という状態だった。

このように運動面では中々目立つ変化が見られなかったように思われる内容だが、実際は肉体的には着々と変化する様子が見られていた。

Kくんの場合、明らかな後頭部変形があり、その影響で頚椎の筋肉の大きな左右差と、頭部から肩周辺までの筋緊張が非常に強い状態にあった。

1、首の筋肉の左右差の明らかな減少

頚椎を中心に左半分が親指位の太さ厚みがあるとしたら、右半分は小指以下の細さ、平べったく張り付いたような状態だったが、左右差の減少が見られていた。

2、頭部から肩周りの張り付いたような筋緊張の減少

普通、赤ちゃんの身体はふっくらフワフワ柔らかだが、Kくんの場合、ガチガチに張り付いた様な状態だった。これらが首の筋肉の左右差とともに柔らかさふっくらさが出てきた。

3、仰向けになると身体が縦長に伸びるようになってきた

普通、仰向けになると身体が緩むので、立っている時より身体が縦長に伸びるが、歪みの影響で身体が縮んでいる伸び伸びした状態にならない赤ちゃんの場合、仰向けになっても身体が縮んだままで身体の長さが立位時とほとんど変わらない。この点についても、1の変化に伴い、全身的に伸縮度が向上したものと思われる。

その他、仰向けでの股関節の開き具合にも柔らかさが出てくるなど、肉体面での変化が複数見られていた。

数回の調整で嘘のように歩けるようになる子もいれば、数十回以上かけて少しずつ変化していく子もいます。変化の現れ方も様々で、歪みだけでなく、個々の肉体状況による違いがあります。

・多くの回数・期間が必要、

・素人目にみてもわかる明らかな変化が現れにくい

などの場合、上記のような変化が起きていることを説明しても断念してしまわれる方も少なくありません。

調整後は活発に動き回る、つかまり立ち・立ち上がろうとする回数も増えるKくん。しかし、時間が経つとその様子が減っていく。

これはまだある歪みの影響で骨格的に立つのが難しい状態におかれるためにそうなってしまうだけなのですが、そのたびにお母さんも「怖がりなんだろうか?」「歩く気がないんだろか?」「甘えなのか?」様々な思いが頭をよぎり「心が折れそうになってしまうんです」とおっしゃっていました。

新幹線で片道4時間以上かけて、隔週おきに一泊二日の連日調整。Kくんの将来を思い、この調整にかけて遠方からの来訪、ご家族の労力、覚悟を思うと私達も頭の下がる思いです。

Kくん、この分でいくと、保育園入園叶いそうです。

低緊張、反返り倒れ込むためお座り出来ない、頭の形がいびつ、発達全体遅れ 11ヶ月 男  №10

2回後 座位で背中が立ってきた。
お座りで反返り倒れ込むことがなくなった
3回後 医療機関で「装具なしで生活出来るようになる」と言われた

施術感想
 動こうとすると反り返ってしまう時の筋緊張の強さと、平常時の低緊張状態とのギャップから、マス目の歪みというのは、筋緊張を適正に保てなくしてしまう影響があるものなのではないかと思った事例でした。

頭の形:三角頭蓋

当時のブログ↓〜運動発達・精神発達の遅れ、頭部の変形〜

11ヶ月 男の子 R君
反り返りが強く、装具をつける可能性があると病院にて診断された。
反り返り過ぎるので、お座りも出来ない状態。
骨格細分化検査後、頭部の歪みを3回施術。(月に1回の施術、主に頭頂部調整)
3回目には、背筋がピンとしてお座りが出来るようになる。
そっくり返って倒れ込む事がなくなる。
病院にて「装具の必要が無くなった」と診断されたため、施術は終了する。

強度の反返り、お座りで上半身を維持出来ない、手足の緊張、手をパーにして床につけない、床に足をつけたがらない、ハイハイ出来ない 2歳 女 №81

初回後 帰路、手指の開きが良かった。
4回後 座位で手の支えなく維持出来るようになる。支える手もパーにして使えるようになった。
5回後 ハイハイでの移動をし始めた。右手しか使えなかったのが、左手も使えるようになり、両手で物を持ってお座りでも遊べるようになる。とても活発。
9回後 膝立ちでのつかまり立ちを始めた。
23回後 頭部を正面に置いておけるようになり全体にしっかりし、背骨の湾曲もほぼなくなった。本人も立ちたがっているが、まだ足裏でのを着地が出来ないため足の甲でつかまり立ち。
調整継続中

施術感想
 初めてMちゃんに会った時、まだ生後数ヶ月の赤ちゃんの様にとても小さかったのを覚えています。お座りしたくても、頭が右後方に回旋してしまい、真っ直ぐ正面を向いていることすら困難。上半身上部の右横ズレ湾曲・圧迫も強く、これでは座ることも、背骨が成長することも阻害されているとしか言いようのない状態でした。泣きじゃくるMちゃんをお母さんに抱っこしてもらいながら、少しずつ施術を行ってきました。まるで成長が止まっていたかのようなMちゃんでしたが、背骨の曲がりが見られなくなり、今ではしっかり前を向いていられます。体幹もしっかりして上手にお座りしていられます。出来ることが一つ増える度に、何度も感動させられてきました。
(他、てんかん、便秘、先天性網膜剥離、左目義眼、難聴)

頭の形:前後に長く横幅が細い、左前右後圧迫タイプの平行四辺形型

当時のブログ↓初回〜5回目

Mちゃん 2才 

手が上手に使えない。
寝返りしかできなかった。
リハビリ施設に通ってから
座らせるお座りが出来る状態になった。
それ以上の変化はない。

初回、検査
お座りはできているとの事だったが、
実際は座位で背骨を立てておく事が出来ず、
前傾してしまう身体を何とか両手で支えている状態。
また、支えている手は、手の平を付けられず、
手の甲を押し当てている。

頸部の捻れが強く、頭部を左に傾げながら、
右後方を振り向く様な位置になってしまう。

背骨がグニャグニャと不安定で、
頸部の捻れも大きい状態のまま座位に移行し始めた影響か、
肩甲骨の高さの背骨は右に側湾しながら
クサビが入った様に反り返りが強い。

手足の緊張が強く、座らせると上記の座位となり、
独歩も歩行も不可。

初回調整後、
・手指の開きが良くなるが、
その後2回は、行動面、運動機能などに
特に変化が見られなかった。
しかし、骨格的には
・肩甲骨の高さの背骨の反り返りと
・右の側湾が減少し続けており、
・座位での前傾が浅くなっている事、
・仰向けで頭部を左右に向かせる動きに制限があったのが、
 なくなってきている
等の変化がみられていた。

4回目調整以降、
・手の支えなしでの座位が見られる様になり、
 支える時も手の甲でなく、
・手の平で支えるなどの変化が見られた。

5回目調整後
・ハイハイポーズをする様になる。
・まだ移動まではいかないが、移動したがってる様子や、
・今まで名前を読んでも反応がなかったのが、
 振り向いたり、
・周囲の様々なものに関心を寄せる様子が出てきた。
・また、今まで物を持つ時、右手でしか持たなかったのが、
 両手で持つ様になる。

マス目の歪みが大きく、外見上も捻れが強い場合、
構造的にある程度変化してからでないと、
運動機能、行動面などの変化もおきにくい傾向にあります。

県外から新幹線や飛行機、泊まりがけで来られる
ご家族の大変さを思うと、私達ももどかしい気持ちで
一杯になります。
しかし、今は今出来る事をやり続ける事でしか、
その先は望めないという当たり前の事を、
しっかり見続けていくしかありません。

お母さん「両手で物を持つ姿を見た時、本当に感動しました!」
と嬉しそうおっしゃっていました。

調整継続中

当時のブログ↓6回目〜

Mちゃん その後の経過

6回目調整後
・ハイハイでの移動が出来るようになる。

7回目調整後
・ハイハイでの移動距離が伸び、
・自分の目的物まで移動出来る。
・高這いポーズをするようになる。
・物につかまり、這い上がるように膝立ちになる。

いよいよ立ち上がろうとしている様子が伺える状態。
頚椎の捻れも当初の半分位まで減少、
座位で正面を見ていられる。

頚椎の捻れの減少に伴い、
腕の捻れが変化し、左腕が
使える様になってきた。
座位での支えを手の甲でしかつけなかったのが
手のひらを使える様になり、指の運動を
しやすくなっている。

ハイハイしない 立てない 座れない 不安定な首の座り 強い反り返り 1歳3ヶ月 男 №118

1歳3ヶ月 D君 九州から一泊二日で二日間の連日調整。

首がグラグラで、折れる様に後方に倒れる
背骨は丸くグニャグニャしているが、反り返りが異様に強い。
まぶたが下垂し、顎が上がっている。X脚。

頭部全体の膨らみ、大きさはあるが、
マス目検査では後頭部の中心と頸部の中心のズレが大きい。
また、頭部前半分のマス目が圧縮された状態。

初回の連日調整後、お座りが出来る様になった。
移動はずりバイ、まだハイハイはしないが、
立たせて上げると、つかまってなら立っていられる様になる。
また、うつろな目でぼんやりと天井を
見つめている様子が見られなくなった。
反り返りも、機嫌の悪い時などややある位で、
とても少なくなった。

二ヶ月後、二度目の連日調整を行う。
前回印象的だった瞼の下がりが減少し、
半開き状態の目が開いている。
明らかに広すぎる足幅が調整後、狭まる。
これは頭部調整により、股関節本来の
背骨を支える力が生まれやすい角度に変化している事を意味してる。

この日の夜、母親に這い上がる様につかまりながら、初めて自力で立ち上がった。

調整による変化、何回で独立、独歩になるかは個人差があります。
歪みの大きさ、年齢、全身の発達状況の違い等により様々です。
調整後、お座りや立ち歩くなどの変化が見られない段階でも背骨の反り返り具合、仰向けでの胴体、頸部、頭部の位置の変化、歩けなくても立てる子であれば、立位での脚の開き状態などの変化を追いながら調整を進めていきます。

頭部のマス目の歪みが大きすぎる場合、頭から下方向に押し込まれる様な圧力がかかり続ける体の状態に置かれます。

下方向に押し込まれる時、捻れによる回転力が首の異常な反り返りや、常に後方を見る様なポジションとなっている場合があります。

背骨本来のの長さを保てなくする圧力により背骨全体の異常な反り返りが起きていると考えます。

また、反り返りとなっていない場合でも、捻れごと真下に圧縮する状態が強いと、狭すぎる肋骨間や、首の存在が分からない位に鎖骨の真上に頭がある事もあります。

いずれの場合も、身体がVの字に割れる様な力が働く結果、股関節が使えない状態が起きていると考えています。

調整後すぐにお座りや立つ、歩くに至っていなくても、上記の様々な観察から変化を追います。この部分の理解が低いと、調整が進行している事が分からなくなります。

顎の上がりや、瞼の下垂、内踝の下がりとなる脚状態等は、発達のご相談に来られる赤ちゃん、子供達に多く見られる特徴です。

全身の比重として頭部、胴体が大きく、脚が短い時期に調整を開始した場合、胴体部優位の本来の歩きとなりやすい事でか、歩き出しが早い傾向にあります。

胴体部の発達が弱いまま、脚の長さが出てきてしまうと、重心の定まらない非常に不安定な状態となる事から、歩きの獲得の為に、調整と同時に胴体部を強化するような遊びなどを加えて頂き、同時進行させる必要が出てきます。

また、今回のD君の様に、筋肉の発達に特に問題がなく、頭部そのものの膨らみ、大きさのあるお子さんの場合、調整による変化が早い傾向にあります。
もちろん、これも歪みの大きさ、複雑さにより個々の違いがあります。

頭部全体や、後頭部の膨らみが低いお子さんの場合、調整と同時に本来の大きさに成長していく期間が必要となる為、進行はゆっくりとしたものとなります。

皆さん多様な違いがあり、様々な角度から個々の状況把握に努めていますが、調整師側で考える調整の進行と、ご両親の考える調整の進行に違いがあるのが普通です。

限られた時間内でご理解頂くのは難しい為、事例レポートだけでなく、こうした部分にも焦点を当てた記事を今後増やしていきたいと思っています。

その後 2歳9ヶ月の再訪

D君 2才9ヶ月になりました

九州地方から来られ、当時は月に一度、2日連続調整を行なっていました。発達全般の遅れと立てないことのご相談でしたが、今回は玄関から1人で歩いて入ってきました。
現在は1人で立ち、歩ける様になり、小走りも出来る様になっているそうです。

今回のご相談内容
・非常に転びやすく、
・階段を1人で上り下り出来ない。
言ってる事も理解出来て、二語文も出るが、
・言葉が遅めな事が心配。他、
・座ってる時、背中が丸まり、
 上半身を立てておけない。

立位
 胸郭は膨らんでいるが、背面部から見ると、
 下半身に対して上半身が前めになる為、
・背骨を反らす事で立位を維持している状態。
・大腿部は内股に捻れ、膝下はX脚、
 内踝下がりで左外脛骨状態。

初日、40分泣きっぱなし、その後、熟睡。
二日目は20分程の泣きで熟睡。

・座位での背中の丸まりが半減。
・左脚の外脛骨が軽減、左右同じ様な捻れに変化。
・立位の背中の反りは昨日の半分位に変化。
・初日、重くかぶさった様な瞼が上り、
 目がパッチリとした顔で帰って行った。

D君、初回時、頭部全体の膨らみはあったが、
・後頭部の変形が強く、
・その影響が首の筋肉の左右差
となる状態が目立っていた。
首が不安定すぎて、ハイハイもお座りも
出来ない状態となっていた。

2日間の連日調整にて、
・ズリバイ、お座りが出来る様になる。
2回目の連日調整後、
・ハイハイからよじ登って1人で立ち上がる
事が出来た。その後、
・つかまり立ちでの移動と、
・10歩程度の独歩が可能になる。

3回目の連日調整後から、冒頭の状態へと
成長が進んできた。
2014年11月の記事↓
1歳3ヶ月 不安定な首の座り、ハイハイしない、座れない、立てない

D君の場合、調整の度に毎回変化し
順調な経過です。

しかし、歪みの大きさや複雑さ、
肉体の発達状況等により、変化には個人差があります。
首の座りや、お座りだけでも
10回以上かけて獲得するお子さんもいます。

また、前回ブログのRちゃんもそうですが、
立てない、歩けない、首が座らない、お座り出来ない等、
運動発達全体が遅めのお子さんの場合、
言葉の発達も遅めの傾向にあります。

ただ、独歩の獲得以降、
言葉に関する問題に急に進展が見られる事は多く、
二足歩行の獲得と言語の発達、
その背景に、発声器官の構造上の変化や、
頭位の安定等の関わりの影響を考えさせられます。

しかし、立ち歩けるのに、言葉が出ないお子さんや、
立ち歩けないけど、言語の発達は滞り無く進んでいる
ケースもあるので、様々な原因がある事と思います。

骨格細分化調整におけるマス目の歪みは、
歪みの減少をもたらすだけのものではなく、
発達途中にあるお子さんの場合、
発達そのものを促す方向にあるものと考えています。

マス目の歪みが発達全体に影響を与えている場合、
現状の問題に変化が見られる可能性があります。