「風邪は治ったんですけど、鼻水が続いてて」 お困りのお母さん。
「長引く咳」のH君同様、
膝下が冷えたまま素足に半ズボン。
頬は赤みが強く、肌も乾燥。
風邪の熱は下がっているが、のぼせで興奮状態。
一見すると風邪が治り
元気になった様子に見えてしまうが、
実際はまだ風邪が治りきっていない状態。
治りかけの段階で、下半身を冷やしてしまう為、
症状が長引いている。
5歳 K君。
「風邪の熱は下がったんですが、咳が止まらなくて。
病院で追加の薬をもらったんですが、
合わないのか、ぐったりしてしまうんです。
民間療法など何か良い方法、ありませんか?」
お母さんに尋ねられた。
室温管理、普段の服装、パジャマ等を確認すると、
N君、H君同様の状態だった。
加えて、冷たいものを好み、
温かい物を取ろうとしない。
飲み物も温かいものを嫌がり、冷たい物しかとろうとしないとの事。
3人のお子さんの例を挙げてみましたが、
これらはけっして珍しい事ではありません。
冷たい飲食は中毒性があり、
身体が冷えている人ほど、
温かいものを嫌う傾向にあります。
内臓の冷えが慢性化し、身体の内側が冷えていると、
熱が体表に逃げるので、本人の感覚は
「熱くて仕方ない」と感じます。
冷えは下半身に溜まるため、頭に熱がのぼり
ほてり、のぼせが起きます。
こうなると気が短くなり、興奮しやすくなります。
本人も周囲も「暑がり」と思っていて、
素足を好み、靴下を脱ぎたがるため、
冷えていることに気がつけません。
お風呂で、しっかり温まるまで
浸かっていられないため、冷えは蓄積され続けます。
風邪を自力で治すことが出来ると、
こうした冷えを解消し、正常な状態に回復出来ます。
しかし、こうしたチャンスも薬を使用してしまうと、
治しきる事が出来ないだけでなく、
自然治癒力も低下してしまい、
治りが悪く、すぐ病気になる
抵抗力の弱い体質へと向かっていきます。
これらは、子供に限った事ではなく、大人も同様です。