初回後 ハイハイがなめらかで素早い動きに変化
3回後 おでこの縦線がなだらかになっている、頭の形が全体に丸みをおびてきた、周囲からも顔が変わった!と言われる
11回後 首の傾き減少、活発によく遊ぶ
施術感想
初回時のN君、ギュッと縮こまったようなガチガチな感じと、頭頂から見た時の額が狭く凸状態で、お母さんが心配されるのも無理はない様子でした。毎回、施術では大泣きするものの、終わると額が広がった明るく柔らかな表情で、ニコニコ帰っていきました。立ち歩くようになると、まだ残っている歪みの影響で身体の傾きや、首の筋肉の左右差がありましたが、幼稚園入園前には、ほぼ問題がなくなり、明るく元気に成長しています。
頭の形:三角頭蓋
当時のブログ↓初回後の変化
11ヶ月 N君
相談内容
・頭の凸凹、三角頭蓋、顔の歪み
(産まれてすぐから、おでこに縦線があり、
頭を上から見た時におでこが狭い)
・首の傾き
産まれてからずっと顔が右側を向き、
耳と肩がくっつきそうなほど顔を傾げていました。
ハイハイするようになり治ってきましたが、
現在でも少し残っています。
・産まれた時から緊張していた
まだ0ヶ月のうちから、首が座ったように突っ張っていました。
オムツを替えたり着替えさせようとしても、
腕や足の関節が固くて動かすのが大変でした。
・ハイハイもドスドス動く感じです。
初回
頭部形状は三角頭蓋というより、斜頭。
目立つ程の変形ではなく、頭も膨らみがある方。
しかし、マス目検査では、
頭部前方を締め付けるような歪みがみられた。
調整時間中、ずっと泣きっぱなし。
体力はあるが、泣き声は弱め。
調整から二日後、お母さんからメールを頂きました。
「今までは腕を大きく上げて、振り下ろして、
ちょっとロボットのような動きでダンダンと
大きい音をさせてハイハイしていましたが、音がしなくなりました。
あまり腕を上に上げず、サッサッと前に出して進んでいます。
左足の膝が浮くこともなく、両膝ついています。
今まで力を入れて張り切ってハイハイしている感じだったのが、
力をいれず楽そうに素早く動くようになって楽しそうです。
児童館で見る他の子のハイハイと同じようになりました。
ずっと気にしていたことが、
こんなにすぐ良くなってびっくりしました。
まだハイハイをしている期間に、整体出来てよかったです。
ありがとうございました。」
当時のブログ↓「異様に硬すぎる赤ちゃん」
産まれた時から、
明らかに不自然な緊張がみられていたN君。
他の赤ちゃんと比べ、動きの不自然さもあり、
身体がしんどいのではないかと心配で
ご相談に見えました。
・0ヶ月のうちから、首が座ったように突っ張ってた。
オムツ替え着替えの時、腕や足の関節が固くて
動かすのが大変だった。
・産まれた時からずっと顔が右側を向き、
耳と肩がくっつきそうなほど顔を傾げていた。
その後のN君
お母様から再び喜びのご報告を頂きました。
「背骨の両脇の固く盛り上がったコリが
ほとんど無くなりました。
確か、左側の方が盛り上がっていたと思うのですが、
今はどちらだったか分からないくらいになっています。
首も二本のスジが見えない、なめらかな首になりました。
背中のコリは、以前助産院で
緊張緩和ケアをしてもらった後少し良くなったのですが、
すぐに元通りになってしまいました。
自分でも背中を撫でてみたりしていましたが
あまり良くなりませんでした。
それが頭の歪みを治したら
凝りがほとんど消えてしまってびっくりしました。
頭の形も、撫でた時にいつもと違うので不思議な気分です。
特に後頭部は、今まで歪んでいると思ったことがなかったので
どんなだったか覚えていないのですが、
全然感触が違い、なでるたびに驚いています。」
ご相談当初、このように話されていました。
「母の私としては、息子は身体がしんどいのではないかと、
これらが気になって仕方なかったのですが、
回りに理解してもらえず、また小児科でも異常なし、
遠くの整体に連れていく体力が産後の私になく、
どうすることも出来ませんでした。
身体や頭に手を当てたりさすったりは自宅でしていました。
現在医学的には発達に問題なく、情緒も安定していますが、
他の赤ちゃんの柔らかくてしなやかな動きに比べ、
息子は動きが固くてガシガシと力で動いている感じがしています。
(医者には何も心配ないと言われていますが。。)」
周囲の人達にも、会う人ごとに、
「N君すごい違う!」
「顔が変わった!」
と言われ、家族からも
「どんどん受けてきた方がいい」
と後押しされ、
今ではお母さんも骨格細分化調整を
受けています。
N君同様に、「異様に硬すぎる赤ちゃん」
は過去にも出会ってきました。
親としては、不自然さが気になるものの、
医療機関側からすると、
明らかな発達の遅れとなってからでないと
中々対応が難しいことと思います。
これは、現在の医療では
定形発達の子とそうでない可能性をもつ子とを
比較した時に、その違いが分からないため
ではないかと思われます。
この違いについては追って記事にしていきます。
しかし、そもそも、
まだ立ち歩く事もしていないうちから
不自然な筋緊張や、異様な固さ、コリが
あるのは何故でしょうか?
マス目の歪みは現代科学では
まだ発見されていないものです。
「まだ発見されていない」というだけで、
確実に存在するものです。
「何かおかしい」の感覚、24時間共に過ごす
母親にしかわからないことがあります。
当時のブログ↓「ただ普通に立てることの価値」〜N君お母さんの施術
N君のお母さんAさんは、Nくんの変化を見て、ご自身も調整を受けるようになりました。
Aさん、子供の頃からの全身不調、筋骨格系だけでなく、自律神経系の症状も多彩で、何をやっても改善がなし。息子さんの調整がご縁となり、骨格細分化調整を受け始めてから、みるみる元気になりました。
「私の場合、立っても歩いても座っても、何をしてても何かいつも大変というか、ハアハアしてて(笑)子供のころから、「何でいつもこんなに大変なんだろう」って思ってたんですけど。こちらで調整を始めてから、立つ、座る、歩く、色んなことが大変じゃなくなったんです。普通、座るってこんな感じなのか〜って。しんどさを感じずに歩けることとか。普通の人はそんなの普通のことなんでしょうけど。しんどいのが普通だったので、こういう感じって知らなかったんですよ。立ったり、座ったり、そういうことをただ普通にしてられるようになると、気持ちにも余裕が出ますよね。この子にも出来るだけリラックスした身体で生きていって欲しくて」
普通に座れる?立てる?歩ける?ってなんのこと?と思われる方もいるかと思います。(ここでいう普通とは、構造的に正しい姿勢・身体の使い方を意味します。構造的に正しくないということは、座れていない、立てていない、歩けていないということを意味します)
こうした話はAさんのように歪み・構造的な問題からの不快感を感じたことがない方には理解しにくいことかも知れません。私(畑中)自身も、Aさん同様、骨格細分化調整によって立つ、歩く、座るなどの日常動作がこんなにも機能的で充実感のあるものという事を知った一人です。
そもそも、まさか自分が座れていないとか、立てていない、歩けていないなど、考えた事すらありませんでしたし、常に体調不良で生きてきたので、それが普通すぎて、日常動作の不快感など感じるよしもありませんでした。しかし、考えてみると、いつもイライラしていて何をやるにも面倒くさい、億劫。今となると、まともに立てていない、座れていない身体の状態でしたので、それも当然です。
立つと腰痛、歩くと股関節痛、座ると肩首痛を普通として生きてきたので、何をするにも息が上がる、やっとの思い、人一倍エネルギーがいるせいか、とにかく良く食べる子で、慢性的な食べ過ぎからの胃腸不調。
歪みだけでなく、姿勢、動きの誤認識や、先の飲食の不摂生による内臓疲労も多く、それらの修正とともに日常動作を学習する日々。その途中で何度も、「えっ!?座った後、身体が軽くなってる!座ると呼吸しやすいって何?座れると身体、休まるものだったのか!」とか、「!?・・立つって脚が痛くなるものじゃなかったのか!」「何!?歩くってこんなに気持ちいいことだったの?」大げさな様ですが、一つ一つが本当に衝撃的なことだらけでした。
あまりに不快な身体で無理もなかったのかも知れませんが、自分の身体なのに、関心がない、大切に思っていない、つくづく何も知らずにひどい扱いで生きてきたことを知りました。
現代社会は不自然な食べ物や、運動不足などで全体に不健康な方が多いため「普通に健康」な人は少なく、10代のうちから私の様な「不調が通常モード」の子も少なくありません。
体調不良の原因は様々ですが、骨格細分化調整を行ってきた私としては「もし、頭部重心が良好な状態で、成長期を過ごせていたら、私の人生、全く違ってたろうなぁ」と思います。
一見、皆同じように、普通に立っているように見えても、実際は頭部重心の違いによる肉体のストレス度、日常動作の快適さには、かなりの違いがあります。
運動などで生じる疲労や肉体的ストレスと違い、歪みから生じる頭部緊張、首・肩にかかる慢性緊張によるストレスが与える情緒への影響は多々あります。マス目の調整により、重心変化する子供たちを見ていると、笑顔が増える、落ち着きが出る、話を最後まで聞いていられるなど、小さい子ほど、肉体の影響を受けやすいことがよく分かります。
N君も調整開始当初は幼児とは思えない全身の固さ、不自然な緊張状態にあり、あまりに動きずらそうな様子を心配されて相談にこられましたが、調整の進行と共に、幼児らしい柔軟さが出てきました。、いつもニコニコ、元気一杯、楽しそうな成長ぶりです。
ただ普通に立っていられる、座っていられる、歩けることの価値を知るAさんから出る言葉一つ一つに、「諦めないで良かった、骨格細分化調整をやってきて本当に良かった」と思わされる気持ちで一杯になりました。
当時のブログ↓「発語につながる口周りの変化」
3歳 Nくん
開始から月に3回ペースで調整、一年以上かけて着実に歪みを減らしてきたN君ですが、先日の来院時には、骨格状態、動き、全体の様子ともに特に問題なく、マス目の歪みも調整を要する状態ではなくなり、仮卒業となりました。
半年後にマス目検査をして同様の状態であれば次回は1年後に検査となります。
当初の問題(三角頭蓋、異常な身体の硬さなど)は比較的早期に改善されましたが、歩き始めるようになると、骨格の歪みがまだ顕著な状態にありました。
1、頭部が身体の真上になく、左横にスライド、首と上半身もそれに引きずられるように左横ずれ。
このため、動き全体に硬さと偏りがまだ目立っていました。
2、横から見ると一見、頭が真上にのっていうように見えるが、実際は後頭部のせり上がりで頭が前方に押し出されている状態。頭部を真上に置く代償として、頚椎以下、背骨全体の生理的湾曲が形成されにくい骨格状態。
2の状態は大人の身体で例えると、ひどい肩こりで頭が前方に突き出てしまう姿勢状態に似ています。しかし、まだそこまで肩が凝る年齢・環境になく、柔らかい筋肉状態の幼児の場合、首から下の背骨のどこかを本来の骨格状態を崩すことで代償させます。この状態での成長は直立二足歩行による歩行時の衝撃吸収の要となる生理的湾曲の獲得が困難なものになる可能性が高くなります。
1と2により首の筋肉の過緊張と左右差が明らかで、仰向けで検査すると調整前は常に首の動きの制限が起きていました。これらの結果ストレートネック状態になることから、下顎前方ズレが起きやすい状況にもなっていました。
幸い下顎の成長前の年齢なので、まだ受け口のようにはなっていませんでしたが、口周りの筋肉発達が他に比べて明らかに遅く、よだれが収まる様子がない、言葉の遅れなど、何らかの影響がある様子が推測される状態がありました。
その後、1にあった立位の歪みは徐々に改善し、身長体重の増加、体つきがしっかりする様子など、全般的には順調な傍ら、発語だけが取り残されたかのような日々が続きます。その頃はウーウー、ダーダーなどの喃語らしきものはありましたが、言葉につながるような様子はなく、医療機関でも、滑舌が上手くいかない口の筋肉状態の指摘もされていました。
そんなN君でしたが、2の頭部状態が変化し始めると、いよいよ赤ちゃん状態のままだった口周りの筋肉が変化し始め、頬と口元の引き締まった顔立ちになってきました。
次第に「あ」から始まり、「お」も発音。一つずつ単語らしきものが増えていきました。首に対し頭部が無理なく乗る状態が向上するにつれ、滑舌の明瞭さも向上。言葉の問題は過去のものになっていきました。
マス目の歪み自体はいつ、どんな状況で表面化、影響してくるかは解りません。
しかし、今までの事例では、幼少期にある程度の中心軸を作ったお子さんの場合、その後も骨格の歪み由来の問題が生じることが少ないことがわかっています。
小中学校の段階で、歪みが顕著に見られるようになった場合でも、1回から数回程度の少ない回数ですぐに中心の安定した骨格状態に整う事がほとんどです。
個々の目指すものによって調整の回数、頻度、期間は様々ですが、やはり立位獲得前の発達段階で骨格に負担なく、身体を快適に保てる中心軸の形成を促すことは、その後の人生において、大変価値あるものです。
N君の骨格状態が変化せず、口周りの筋肉発達が停滞したままだった場合、仮に発語獲得はあったとしても、受け口と慢性的な首肩の凝り、構造上の様々な問題が生じるリスクは避けられなかっただろうと思います。
ちなみに、頭部が前方に突き出した姿勢は特に問題なく成長発達してきた大多数の人々でもよくみられる姿勢状態です。これは老化と共に強まり、高齢になるほど、丸い背中の先に、もげ落ちそうな頭部という形へ変化していきます。
赤ちゃん整体で出会うお子さんの多くに、まだ姿勢が崩れるような生活をしていないにも関わらず、まるで老人姿勢のような骨格状態にある様子が見られています。
ヒトは成長し、老化していく過程で胎児のように丸まっていく傾向にありますが、マス目の調整が必要な赤ちゃん達は、成長する前に、骨格的には老化していくかのように思えてしまいます。