2010年の年末に、二人の中高生の兄弟が来院されました。
この兄弟は10年前に調整を受けています。
当時は、ひきつけ、チック症、斜視、漏斗胸で悩んでおられました。
二人共、骨格的に見るからに歪んでいました。
始めの一年位は、月に1、2度の定期的な調整を続け、
見た目にも徐々に整い、当初の問題も少しずつ減少していきました。
その後、進学等で間が空きましたが、 昨年久しぶりに調整にみえました。
当初の問題はほとんどなくなっており、
健康状態も良好、スポーツに励む毎日だったそうです。
今回は運動による打撃や、転倒の直打と
全身バランスを整える事が、目的の来院でした。
二人とも、すっかり大人の体になり、
全身チェックでは見上げる位に 身長が高くなていました。
そして驚いたのは、 二人共とてもバランスがいい状態だという事です。
直打による歪みはあるのですが、大きく崩れる事がなく、
縦横のしっかりとした、 スッキリとした立ち方をしてます。
ご両親、祖父母、彼らの昔の骨格状態からして、
想像できないほど、明らかに整った印象でした。
骨格細分化調整は、まだまだ歴史の浅い調整法なので、
子供の時に調整を行う事が、 その後の成長にどれ位、
影響のある事なのかは、 臨床が少ない状態です。
しかし、昨年の彼らの成長を見て、 驚きと大きな希望を感じました。
この数年、当院で骨格バランスを整えたお子さん達が、
今後どの様な成長を遂げていくのか? 大変興味深く、楽しみな事です。
出来れば小さい時に、一定期間、 定期的に調整を続けてもらい、
その後を追ってみたいと思います。
今年はそういった方面での検証も深めていけたらと考えています。
幼少期に整った身体感覚を自分の持ち物として 肉体・意識共に認識し、
成長していけたら。
この兄弟、出会った当時の骨格状態で成長していったら、
今日のような、整った状態、印象は無かったでしょう。
何年も前に蒔いた種が、芽を出した様な感覚でした。
(本記事は2011年のものです)