首が座らない 異常な頭の傾げ 運動発達停滞 8ヶ月

ご相談内容

6ヶ月女の子、首が座りません。
うつ伏せで顔を上げることは出来ますが、縦抱きにすると頭がふらつき、首が埋もれ頭が前に下がります。
病院で、筋緊張低下と首が座っていないことを指摘されました。
生まれた時から右上を向く癖があり、仰向けでも頭が真っ直ぐに位置しません。

ドーナツ枕を使用していますが、頭の形も丸かったのがいびつな形になっていきました。
縦抱きで首が揺れふらつきます。首が埋もれて頭が前に下がります。

お座りの練習をさせるも、体が柔らかく前にベチャッと倒れます。
寝返りは右には返りますが、反対側はやりません。

施術経過

2025年5月 Sちゃん 8ヶ月から施術開始

初回施術前検査
お母さんに抱っこしてもらい、後ろから見ると、頭部左傾げが尋常ではなく、力が入れられず頭がだらんとずり落ちているような状態。
これだけの傾げがあったら、運動発達を阻害しても何も不思議はありません。
傾げの大きさだけで言ったらこれまで見たお子さんの中で最も強い傾げでした。
雑巾絞りのような斜めの大きな首のシワ。傾げと捻れが強いことがわかります。

昔、頸椎癒合症で左傾げの赤ちゃんがいましたが、傾げ度合いでいったらSちゃんの方が強度。
病院では正面からの様子しか見ていないのか、傾げについてこれまで特に指摘されていないとのことで、正直驚きました。

仰向けの検査
成長曲線では、身長、体重、上辺とのことで、肉付きもよく、足蹴り、力強い泣き声、体力はありそうな様子。
問題の左傾げは仰向けでも強く、頭部を右に傾げようとすると、ロックして右に動かせない状態。

初回:頭部、顔面の施術
施術後、仰向け時、右に傾げさせる時のロックが7割減、首の動きに余裕が出た。
抱っこ時の後ろからは、傾げが半減。

初回施術後の様子
「腕を伸ばして上体を起こす様子が見られた」「床をバンバン叩くのが、力強くなった」

2回目 頚椎、頭部施術
施術前は、右に動かしにくくなる首の固まった状態がまだ続いているが、施術後は、首の動きがよくなる。

2回目施術後
「寝返りできるようになった、キレがいい」「ずり這い始めた、左腕だけでのずり這い」

3回目施術後
「動いている時は、左傾げにならず、首を動かせている」(止まると傾げる)
「ずり這い左腕、左脚のみでの移動」(5m位)

4回目後 「脚は引きずるような状態だが、両腕でのずり這いになった」
「まだ右の動きが出来ないのか、左右差が強い」

5回目後 「お座りし始めた。大開脚で腰背中を強く反らせている状態」

8回目施術前検査時
施術前はいつも頭部を右に動かそうとしても固まって動かなかったのが、施術前でも右に動かせるようになった。
施術後は毎回、首の動きがよくなっていたが、首の歪みが大きいため、次の施術の時には、まだロックがかかったように固まってしまう状態が続いていた。まだ動きの左右差が大きいとは言え、運動発達が進んだことで首の筋肉も固まりにくくなってきたと思われる。

変化が見られない 苦しい時期

ここまでは比較的順調な経過を辿っていました。しかし、8回目施術後からは、運動発達の変化がみられない上に、直角に近いありえない位の強烈な首傾げをする時もあり、お母さんも動揺している様子でした。

1、初回のような左傾げは軽減しいるが、縦抱きの捻れジワ、首、胴体のぐにゃぐにゃはまだある
2、運動発達の変化も明らかだが、首が適度に固まる(首座り)ところにまでは至っていない状態
3、運動発達が促されて首から下の筋肉が使われてくると、相対的にまだ歪みの影響が大きい首の弱さが際立つ時があり、その段階にあること

をお伝えしました。

その後13回目までの間、
「出来ることは増えているが、左右差が縮まらないこと、全体にグニャグニャしていて、頭の傾げが強い日もあって不安」
その上、3ヶ月振りに行った発達検査では「前回と変わっていませんね」
ずり這いの動きの左右差から「協調性発達運動障害」と言われ、お母さんはかなり落ち込んだ様子でした。
「家の中でも、自分から動こうとすることが少なく、激しい人見知りなど、自閉傾向があるのではないでしょうか?」と尋ねられました。

施術開始前は寝返りも出来なかったのが、もう少しでハイハイになりそうな動きが出来るようになったと言え、移動後にまだ「はあ〜」とため息をつく状態のSちゃん。お母さんに、「まだため息が出るほどの苦しい体の状態なので、頑張ったね、よく出来たねと応援してあげて下さい」とお話しました。

不思議なもので、その後の14回目後、上半身を起こしたハイハイをし始めた。また、膝立ちで数歩の移動、正座など急進化。

15回目後 「つかまり立ちをし始めたんです」
16回目後 「パパ、ママ発語」「積極的に動くことが多かった」
17回後 「移動はハイハイがメイン」

頭の傾げも気になることが少なくなった。水を飲む時などに気になる位とのこと。
ため息も以前より少なくなり、活動量全体が増えている。
動画の様子からは、ハイハイでの左脚の引きずりと、頭の左傾げが少しある。

21回後 つかまり立ちで横移動し始める。
この時の施術は、これまでになかった骨盤周辺の歪みの調整。左股関節の動きの固さが小さくなっていたので、影響している様子。

頭部の歪みが減少してくると、現状で影響の大きい部位の歪みが表面化してくるので、運動発達の内容と、施術の進行が並行している。
施術直後は、左脚の動きにぎこちなさが出るが、2、3日でおさまる。この頃、単語10以上。

しかし、つかまり立ちまで出来ているが、移動はハイハイ、膝歩き「このまま膝歩きを覚えてしまうのでは。。」不安そうなお母さん。

1、立位で左足首の捻れがあることと、
2、まだ背骨全体の反りが強く、頭部が胴体の真上にないため、手を離すには不安定な状態にあること
をお伝えしました。

この頃は、施術前のお座りでは後頭部下縁の高すぎが目立っていましたが、施術後は本来あるべき位置に降りてくるのと、安定して楽に座れている様子がみられるようになっていました。

27回後 伝い歩き出来るようになる。手を持ってあげると少し歩ける。
「1歳半健診で、医師から「大丈夫そうですね、卒業」と言われました」

しかし、まだ立位の保持が難しいのか、「つかまるところがないと、グニャっとしゃがみこむんです」

引き続き、頭部、骨盤の調整。施術前の動画確認では、背骨の反りと縮みが大分改善され、押し出されるような後頭部の圧迫感も軽減してきていたので、歩行開始の準備は整ってきている様子でした。

そして29回目の施術の数日後、手を離して歩けるようになった。1歳6ヶ月。

「この様子だと歩けるようになるのは2歳位になりそうだなーと思ってました。よかったです!」

それから4週後の動画確認では、上半身の右横ズレと頭部左横ズレは見られるものの、歩行そのものは普通のよちよち歩きで、転び安さなど目立つ問題なし。頭の傾げは、ぐずり、大泣きなど、筋緊張が強い時に出てくる位で、普段は気になっていないとのこと。

2ヶ月後のチェックでも特に問題がなかったので、無事終了となりました。

施術感想 

後頭部から首の筋肉に捻れが起きていることで、首座りが停滞していたSちゃん。
少し動くとため息が出るような苦しい状態が続いていました。

頭や首の捻れによる締め付けの不快感から、身体は筋肉を弛緩させることで、自分を保とうとします。
こうしたことから低緊張状態になっていたようです。
首が座らない赤ちゃんの多くが、このような状態にあります。

Sちゃんの経過のように、初めのうちは毎回、見てわかるような変化が見られていたのに、変化に乏しいと感じるような時もあります。
施術者からは、マス目や身体の状態が変化し続けている様子がわかりますが、誰の目でみてもわかるようなものではないので、親御さんが不安になるのも無理はありません。

しかし、停滞しているように見えるその間もSちゃんの体では様々な変化が続いています。
毎回の動画撮影で実際の様子を見せていただくのは、このような時にどんな状態にあるのかをお伝えしやすくなるためです。

医療機関での検診では3ヶ月前は片側しか寝返りが出来なかったのが、ずり這いできるようになっているのに「前回と変わっていない」という見解に驚きました。スタッフ同士の伝達不足か何かによる間違いだったのではないかと思っています。

Sちゃんの場合、通常の発達を妨げるほどの、大きな歪みがあったため、まだ内在している歪み、捻れは残っていると思います。しかし、多少の歪みがあってもそのことが運動や発達の妨げになっていない、その子なりのバランスが取れているのであれば問題ありません。

Sちゃんは、まだ赤ちゃんなのに、なんとなく大人っぽい子で、遠慮がちな様子や、何かする時に、お母さんの許可、認証を求めるような様子があって、不安や性格とは違う、何か意思の疎通を強く求めているように見えました。

施術開始前の寝返りから先に進まないまま、この貴重な時期が過ぎていたらと思うと、諦めずに来ていただけて本当に良かったです。
毎回、大泣き、汗だく、いつも泣き顔を見送っていましたが、最後は笑顔でバイバイしてくれました。

2026年6月

促進剤使用で分娩時間は10時間、出血量多量(742ml)
2940g 40週0日

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