「学校の検査で側湾症と言われた」「年々姿勢が悪くなってる」「筋肉が固すぎる、いつも張ってる」
側湾症、姿勢に関するご相談は小中学のお子さんに多いです。
側湾症は、学校の検査で指摘され、医療機関で定期的にレントゲン検査、経過観察となる場合と、コルセットによる矯正を勧められる場合とがあります。
側湾症の発生原因はまだわかっていません。しかしながら、経過が思わしくない場合は、手術になることもあります。
私達の事例研究からは、側湾症はマス目の歪みとの関連が非常に強いものと考えています。
骨そのものが変形し、筋肉も定着し、全身的に固まっている場合は、本来の真っ直ぐな骨に戻すことは出来ませんが、まだ骨の変形が定着する前の柔軟性のある状態のお子さんでは、かなりの変化が見られています。
側湾症だけでなく、成長期に起きてくる姿勢・筋肉状態の異常は、
・学校へ行くようになってからの長時間の座り姿勢
・正しく座れないことによる骨格負担
・それまでは緩く保てていたマス目の歪みが、成長期で筋骨格がしっかりしてくると、収めきれない歪みの状態があることが顕著になってくるために起きている
と考えています。
側湾症・反り背・反り腰・異常なコリ緊張、姿勢が悪いことの原因(中心軸整体の見解)
私達の肉体には、骨や筋肉、皮膚のように、肉体を構成する要素の一つに「マス目」という存在があります。そしてこのマス目一つ一つには方向を感じるセンサーのような機能があります。
頭部にあるマス目の歪みは、成長とともに首から下へ波及していきます。
下はマス目の歪みが首から下へ分散、移動していくイメージイラストです。(左から右へ)
歩けるようになってくると、頭→首→背中→腰へと波及し、全身に影響を及ぼすようになります。
側湾症はもともと頭部にあったマス目の歪みを
「首から下へ分散させている」
もしくは、低緊張のお子さんのように
「身体の各部を弛緩させることで、緩くバランスをとっていく途中経過」と考えられます。
小学校低学年位までは、まだ筋肉も柔らかく、活動を妨げないように全身を緩く保っていられます(イラスト中央)。
身長が急激に伸び始める頃になると、筋骨格もこれまで以上にしっかりとしてきます。良くも悪くも身体の締め付けが起きてくると、収まりきらない歪みが背骨の曲がりとして現れてきます。
身体を覆うように存在するマス目のネットワークと筋骨格の不一致は、骨格本来の姿勢や動きに制限を生じさせ、重心を不安定にします。
骨格を中心に立つことが出来ないため、無意識のうちに全身の筋肉を固め緊張させ続けながら、生きています。
姿勢維持そのもののが難しく、疲れやすさ、情緒不安が伴うこともあります。
側湾症、異常なコリ緊張、反り背、反り腰、反張膝、姿勢が異常に悪いことと頭の形の関係は?
赤ちゃんの時、向き癖、異常な反返り、発達経過の不自然さ、頭の形が気になっていたというご報告が多いことから、元々頭部にマス目の歪みがあったのではないかと思われます。
側湾症の場合、頭の形は比較的、膨らみ丸さともに良い方も多くいます。これはある意味、頭部の歪みを首から下へ分散させるのが上手くいったとも考えられます。
その他、姿勢の問題のお子さんの場合、頭部そのものの形というより、身体の歪みの影響からか、下顎のズレが進行してきていることがあります。
情緒面の問題の多いお子さんでは、首の筋肉の左右差と、真上にある後頭部のいびつさが伴っていることが多く見られます。