歩きたがらない 立ちにくい身体 3歳

歩きたがらない 寝ながら遊ぶ

ご相談内容
初回(2歳2ヶ月)の時は、発語や癇癪のご相談がメインでしたが、骨格の歪みとの関連性がわかりにくかったため、しばらく様子を見ることにしたUくん。
→「癇癪 三角頭蓋 カチューシャ頭 2歳 Y君」

その後、発語に関しては問題のない様子でしたが、「歩きたがらない」のが変わらず、ゴロゴロ寝ながら遊ぶことが多い状態が続いているとのこと。幼稚園での集団行動やコミュニケーション面でも、やや気になる様子があることを指摘され、2歳10ヶ月で施術再開とになりました。

子供、骨格の歪み 外見上の歪みがわかりにくいタイプがある

Yくん、立位では一見、歪みがわかりにくいタイプです。見るからに左右不均等で、グニャグニャしていたり、頭が前に出ている、反り返り姿勢などの特徴がなく、頭、胴体、脚とそれなりにまとまって立っているように見えるお子さんです。

(圧縮イラスト)

しかし、よくみると、以下三点の特徴がありました。

1、脚の着地が左右どちらかに偏っている
2、足指が外上に跳ね上がった状態(扁平足の悪化のような状態)
3、上を向く時、首が二つに折れ曲がるようなガクンとした曲がりで、同時に僧帽筋郡が異常に短縮し肩が不自然に縮み上がる

仰向けでは、土踏まずもあり、足指は普通です。しかし、このままの着地の状態が続くと、次第に足部、足指の変形が定着していく可能性が高い状態です。

施術経過〜頭部の位置と着地の変化

初回施術前立位
上記三点の他、右膝の内捻れが強く、仰向けで足を伸ばしているのが難しい様子でした。(伸ばしてあげれば伸ばせるのですが、曲げているほうが自然な状態)施術後は、この屈曲状態が半減し、右膝の捻れの減少と、両脚の中心に胴体、頭が乗っている状態で立っていました。

立ちやすかったことでか、この時は、「普段保育園の登下園はベビーカーに乗っていますが、施術後、歩きたがるようになった」とのことでした。しかし、初回一度だけの施術だったこともあり、その後はいつも通りになったとのことでした。

2回目施術前立位
上記3点の状態

3回目施術後
どちらかに偏った脚の着地がほぼわからない状態に変化。
お母さん「最近、癇癪がなくなってきたみたい」
発達検査では、運動面が低めだったものの、その他の知的面などに問題はなかったとのこと。

4回目施術後
首の長さが出てくるが、まだ上を向くとグニャリと折れるような曲がり方。

5回目施術後
上を向いた時の異様な肩上がりと首折れガックンの半減が見られた。また、施術後立位では、足指もほぼ普通に着地していた。

歪みの減少に伴い、着地の左右不均等、足指の不自然な着地状態、頭の乗り具合など全体的に少しずつ変化しているのがわかります。

このような肉体状況が変化していくことで、立ちやすさ、歩きやすさの向上から、今よりも歩く意欲が高まることが期待されます。

成長のエネルギーを阻害する頭部の歪み

ほとんどのお子さんがそうですが、脚や足指そのものに原因や、歪みがあるのではありません。
(*すでに足部が変形し、アーチの崩れなどが定着している場合は除く)

本来、成長に伴い、身体が上方向に伸びることで手足が伸びやかに末端に向かって生えてく時に、頭部の歪みの影響で、背骨、胴体が下方向に捻り押し込まれるような力が生じている身体の状態にある子供達がいるのです。

左:圧縮 右:拡張

成長期の子供は基本的に上下に広がる(成長)力が働いています。(右)

しかし、頭部の歪みの状態によっては、この力が上手く働かず、体は上下に伸びていきたいのに、頭頂部からビンの蓋を締められるような圧力がかかり続ける状態なってしまうことがあります。(左)

一人歩きの獲得以前の段階で、この状態が強い赤ちゃんの場合、発達そのものに影響が起きています。この段階ではそこまでの影響はなかった歪みのお子さんでも、幼保育園〜就学以降の段階で、このような状態が起きてくることもあります。

マス目の歪みは肉体の成長とともに適度に拡張していきますが、何らかの事情でこの拡張不足が起きてくると、頭部重心が不安定になりやすく、そのことから姿勢、筋肉状態にも不自然さが起きてきます。姿勢が維持できない(ただ普通に立っていられない)や、筋肉の不自然な緊張は、情緒面へ影響することが多くあります。

歪みの違いと立ちやすさ
頭が上手にのらないと、とても立ちにくい

Yくんの場合、頭はとてもよく膨らんでいるのですが、全身バランスからみると、

頭が大きすぎ、その割に細い首と、小さいお腹で、頭を上手に乗せて立つことだけでもかなりストレスの高い状態です。

足指の状態から見ても、立ちにくい、立っていること自体が負担になりやすいことは明らかです。


安定した姿勢
頭が乗らない、顎上がり姿勢

Yくんのように、定型発達で大きな問題のないお子さんの場合、冒頭の立位状態を見て、立ちにくい身体の状態であることや、肉体的ストレスが情緒に影響している可能性などを指摘されることはまずありません。

また、他の子と比べると、どうも様子が違うことや、歩きたがらないことなどについては「変わった性格、わがまま」などと思われやすく、対応に苦労されるご両親からのお話をこれまでも多くお聞きしています。

しかし、Yくん。ここまでの成長を自力で超えてきたパワーのあるお子さんだけあって、まだ少ない施術回数ですが、順調に変化しています。


側湾症 前重心
イメージ(本人とは関係ありません)

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