14回後 本人「気が付くと姿勢が悪くない時があって、始めは自分じゃないみたいで気持ち悪かった(笑)」
19回施術 14回目以降、自然体のままで姿勢が良い時間が増加。施術開始当初、本人「正しい姿勢を保つのがとても疲れる」ため、学校でも頬杖、うつ伏せになってしまうとのことだった。    

施術感想
 初めて会った時、胸部凹みが目立ち、グニャグニャとして、いかにも不良姿勢の印象でした。しかし、その印象とは真逆の礼儀正しいしっかりした挨拶、返答のできるお子さんで、本人にもどうにも出来ない姿勢状態が、彼の印象になってしまうことが非常に惜しいと思っていました。施術の進行でジワジワと姿勢が変化していき、彼の内面と外見が一致してきて本当に良かったです。破水・吸引分娩など、出産時の頭部外傷のような状態から出来た歪みだったためか、頭部の歪み自体は全体の2割程度しか現れず、他8割が身体の歪みでした。彼の場合、頭部変形を伴うような生まれる前からの歪みが大きいタイプではなかったようです。(吸引分娩脳内出血、1ヶ月入院。破水30時間後)

当時のブログ↓

小学校4年生 H君 

相談内容
・年々身体が曲がってきた感じで、脚も捻れてきた様に見える
(3歳頃から姿勢が悪くなってきた様に思う)
・姿勢の影響なのか、力も弱く運動全般が非常に苦手
・落ち着きがない
・学校でも、どうしても「頬杖、机に突っ伏す」等になってしまい、
 本人曰く「姿勢を保つのがものすごく疲れる」

出産状況
破水から30時間後、吸引分娩にて誕生

初回立位
背中の丸まり、胸の凹み、頭部前出

立ち方を指示したり、姿勢を誘導しても
骨格本来の自然位置に置くことが不可能な状況

姿勢指導や、誘導である程度、
改善出来る歪みの範疇にあるお子さんでも、
・無意識に親の姿勢を真似てしまっていたり、
・食習慣や冷えからの内臓疲労、運動不足等からも
骨格本来の姿勢が維持出来なくなる場合がある。

しかし、H君の様に、指導、誘導共に全く無効で、
生活習慣等に問題が見られない場合、
マス目の歪みの可能性が考えられる。

頭部調整は初回のみで、
以降はひたすら首から下の歪みの調整が続いた。

途中何度か座り姿勢を含めて、
姿勢指導を含めた誘導を行うが、
関節にロックがかかったかのような動きの固さで、
驚くほど変化が見られない状態が続いた。

それが16回目来院時、
今までとは明らかに立ち姿が違うH君が入ってきた。

H君「自然と姿勢が良くなってる事があって。
何かいつもと違う感じがして、鏡や窓に伝映る自分を見たら、
姿勢が良くなっちゃってて」

姿勢に限らず、骨格状態の変化は個人差があり、
回数のかかる事は珍しくない。
しかし、子供の方が、展開が早い傾向にある。
だが、15回目まで驚くほどに変化がみられなかった為、
マス目の歪み以外の要因なのだろうかと
思わざるを得ない心境だった。

今時珍しい位、とても礼儀正しく、
きちんと躾けられたH君だが、
外見からはグニャグニャと高齢者の様な姿勢の為、
印象だけ判断される場ではどうしても損をしてしまう。

落ち着きのなさの原因は、
冷えや胃腸に起因するものが多い。
慢性的な便秘や下痢、異常に臭いオナラ等、
腸内環境が良くない事や、気持ちを落ち着かなくさせる様な
砂糖、肉食過多な食生活がこれらを引き起こす事が多い為、
これらの改善だけで嘘の様に落ち着き
機嫌が良くなる事例は珍しくない。

しかし、H君の様に
骨格本来の自然な状態に身体を置くことが難しい場合、
無意識に身体が落ち着く所を探している様子が、
ソワソワもぞもぞとした動きとして表れている事もある。

自分でも姿勢が悪い事はわかっているけれど、
どうにもならないまま、いつしかその形にも慣れ、
初めて本来の姿勢になってきた時、何かいつもと違うと感じ、
「姿勢が良い自分を見た時、ビックリして思わず
「!?気持ち悪い!」と思ってしまいました。」
H君が照れくさそうに、ほころんだ顔で話してくれた。

「側湾症、姿勢の悪さが異常」について中心軸整体の見解はこちらへ