初回後 走り方が変化し、左右ブレがなくなった
2回後 転ばなくなる。
3回後 膝痛消失、階段下りで身体を斜めにしないで正面のまま下りれるようになる。
5回後 尖足消失、立位での前傾姿勢と座位の背丸半減している 

施術感想
 施術前の立位検査で全身の高緊張、下肢カチカチ、上体前傾が強く下半身に垂直に乗らない、頭部前出、腕肩前方かぶり。施術のたびに子供らしい柔らかさのある肉質に変化し姿勢状態もよくなっていきました。ただ普通に立つことも出来なくなるほど、ガチガチに動きを制限する頭の歪みの影響力と、その歪みを整える方法があることを、もっと沢山の方に知って欲しいと思っています。

頭の形:右前左後ろから挟まれたような並行四辺形、頭部前方の幅は更に狭く、頭部後方が削れたように絶壁

当時ブログ↓「グニャグニャ立つことと疲れやすさ」

6歳 S君

相談内容 
発達障害、知的遅延がある。
運動面での困難さが目立つ。
姿勢保持が難しく、歩行時のふらつき、つまづきが多い。
扁平足のせいか20~30分歩くと膝を痛がる。
ジャンプや階段の上り下りがスムーズに出来ない。
疲れやすく、苦手意識も増え外遊びも減少してきた。

「少しでも年相応の活発さや
 身体を動かす楽しさを持ってもらいたい。」

立位検査
・気を付けが10秒ともたない
・グニャグニャ、すぐに横にあるベッドに
 よりかかりたがる
・頭部が首から落ちるかの様に
 前に突き出し顎が上がる
・全身筋緊張が高く、
 腰回りは太鼓の皮の様に張り詰めている

骨格状況
・後頭部の中心と頸部の中心のズレが大きい

S君にとって「気を付け」というのは、
息を止めて全身を精一杯固めて静止している状態です。
これはただでさえ張り詰めている高緊張状態の身体を、
更に凝縮させ押し固めている様な状況です。

見てる側からすれば外見上は
真っ直ぐに立っている様に見えますが、
本人からすると息を止めて
無理やり真っすぐに固めているだけなので、
高ストレス状態にあります。

後頭部の中心と頸部の中心のズレ幅の分だけ、
左右に揺らぐ様な動きをしていないと、
中心がとれない身体状態にあります。

これが頭、首だけでなく首から下の背骨、
骨盤、下肢まで含めて行われているので、周囲には
「なんであんなにグニャグニャしているのだろうか?」
としか映らないと思います。

こうした身体状態は非常に不快で、
集中力も低下しますし、
立ってるだけでも大変な疲労なので、
人一倍疲れやすく、すぐに横になりたがります。

この様子も周囲には「怠け者」として
みられやすいものです。

偏平足に関しては、内踝が落ち込んだ
外脛骨状態にある為、土踏まずが上昇できず、
偏平足にならざるをえない全身状態にあります。

また、姿勢維持に関する体幹の弱さというのも、
筋肉的にはどちらかというと高緊張状態にあり、
グニャグニャした様子から
その様に言われているのではないかと思われました。

体幹の筋肉が弱いから姿勢維持が難しいというより、
姿勢維持が難しい何らかの理由によって
「グニャグニャせざるをえない状況にある」
という見方も出来ます。

そして、この二点に関しては
当方にご相談に来られるお子様に
非常に多く見られる特徴でもあります。

医療機関で「体幹が弱い」と言われるものの、
寝姿勢でのキック力の強さ、
ムチの様にしなる強靭さからは、
「そんなに筋力が弱いのだろうか?」
と疑問を感じずにいられない声を多々聞きます。

偏平足も運動不足が原因としてはありますが、
そもそもX脚状態のお子様が多く、
「土踏まずのアーチが出来にくい全身状態」
がベースにある子もいると考えています。

大人でも、X脚や偏平足は
疲れやすさの原因になるものです。
また、首の真上に自然に頭部がのせられない
というのは、大人であれば
骨格本来の姿勢を維持出来ない程の
強い首肩コリがある状態で、
常に不快で息苦しい体調です。

就学前の子供で、同様かそれ以上の
異常な骨格状態があるという事は、
大人のそれとは比べ物にならないレベルの
不快さを普通とした日々を送っている事が
考えられます。

S君に限らず、ほとんどのお子さんに
同様の身体状況が見られており、
上方向から下方向に、捻れ押し込まれる圧力が
かかり続ける中で成長期を過ごさなければならない
状況にある事が考えられます。

当時のブログ↓「転ばなくなった」

S君 6才 

初回 頭部調整
調整後半から泣き始め、不安定な様子だった。

帰路、母親が「どうだった?」と尋ねると
S君「気持よかった〜」
母親「じゃぁ何で泣いてたの?」
S君「・・・お母さんが怖い顔してたから」

初回はほとんどの親御さんが、緊張気味です。
隣の方の迷惑にならないように、
子供が騒がない様に、
先生の邪魔にならないようにと、
気を使われる方程、表情が固くなる様子を
子供が不安に思うのはよくある事です。

初回調整後、日常生活での明らかな変化は
見られなかったものの、運動会の徒競走で
明らかに走り方が変化していたとの事。
左右のグラつきが激減、胴体が安定し、
今まではなかった軸がある走り姿だった。

二回目調整中、S君、
お母さんの頭をなでなで、揉み揉み。
お母さん「何してるの?」
S君「検査します、揉み揉みしますよ〜」
お母さん「先生のマネ?」
S君「うん」
お母さん「お母さんの頭も治してくれてるの〜?」
笑いながら嬉しそうに「ありがと〜」

子供は自分が気持ちいいとお父さん、
お母さんにもしてあげたくなるのか、
マネをし始める子がいます。
その中でも発語のまだな1歳児でも
同様の事があったのが
大変興味深く、記憶に残っています。

赤ちゃんや、3、4歳位のお子さんの場合、
わけが解らない、好きに動けない、
知らない場所で不安等、様々な理由で
暴れる、泣きじゃくる事が殆どですが、
4、5歳以上で周囲の状況が
理解出来る様になってくると、
「気持ちいい」「またして欲しい」
と来た早々、自らベッドに
横たわる子も少なくありません。

そして歪みの影響が少なくなり
元気になってくると今度は
「退屈だ〜まだ〜もう終わりにして〜」
と言い出すのも子供ならではです。

S君、初回調整後、
後頭部と頸部の中心が近くなり、
筋緊張が減少する様子がみられたが、
まだ変化が期待出来るレベルにはないと思われた。

二回目調整後、
後頭部と頸部の中心はさらに近くなり、
調整前の頭部前出し、顎上がりが激減、
リラックスしているのに、
グニャグニャのない様子が見られた。

調整開始まで、毎日転んでいたが、
「そう言えば今週は一回も転んでない、凄い」
三回目までの一週間は、転ぶ事がなかった。

しかし、まだ残っている歪みの影響の方が大きいので、
変化した姿勢の定着までには数回かかると思われる。

今回も気持ちいい自分と、
遊びたい自分、
頑張らなきゃならない事が解る自分、
色んな自分と葛藤しながら、
最後は笑顔で帰って行きました。

「転びやすい、異常に運動神経が悪い、発達性協調運動障害(DCD)」について、中心軸整体の見解はこちらへ