2回後 活発さが増し、食事量増加。立位時の上体前傾40度→30度へ
3回後 左手を使おうとする様になってきた(今まではなかったこと)。一人で椅子に座れるようになり、立ち上がりもスムーズになる。今まで変化が止まっていた足のサイズが大きくなった。
8回後 2歩、歩けた
10回後 5歩、歩けた
20回目までは14歩が限界ながらも、立位時間が増加。四つ這いの移動から伝い歩きでの移動に変化した。この頃には、上体前傾15度位。下半身の左回旋は当初の半分位。大股開きでしか立てなかった脚幅も半分位で立てっていられる。
22回目以降は、ほぼ何もつかまらないで歩けるようになってきた。立位時間が増え始めた頃から、発声数増加、手遊びも向上
30回目以降は、左脚の伸展緊張に緩みが出始めてきており、引きずるような脚の運びの改善と、よりスムースで安定した歩きに向けて施術継続。幼稚園、就学と様々な環境変化もあり、理解力や社会性の向上もみられている。かかりつけ医には「歩けるようになると思わなかった、有り得ない変化」と驚かれている

施術感想
 初回立位検査、下半身全体の左回旋、骨盤の右上がり、背骨がC字状態。左前腕回内と左脚伸展緊張が大きい。下半身の上に上半身を垂直におけず、40度位の前傾立位状態。そのため、倒れ込むような前進になってしまうため、移動は四つ這いだった。毎回奇声、暴れるNくんをお母さんが必死になだめ、皆で汗だくの施術を繰り返してきました。歪みが大きいだけに、何にもつかまらず一人で歩けるようになるまで回数、時間を要しました。上体前傾度、脚の広がり具合、全身の捻じれ具合など、施術のたびに変化が見られていたので、着実に独歩の方向へ向かっている様子はありました。それでも、こうした変化をお伝えしても、実感がわかずに諦めてしまう方も少なくないのが現実です。「歩けるようになりました!」と報告を頂くたびに、ご家族皆さんに「私達の施術を信じて諦めないで下さって有難う御座います!」の気持ちで一杯になります。(37週2228グラム、逆子・低体重のため帝王切開)
頭の形:右後ろ圧迫強、三角頭蓋、小頭症ギリギリといわれる位、頭が小さい

当時のブログ↓初回〜4回目

病院にて、多小脳回と診断される。
20秒位、なんとか立てる。
頭頂部は全体的に小さく、
右後ろ半分が圧迫されている。

初回立位 
身体を真上から見た時、骨盤が大きく左回りに回転している状態。
右股関節も押される様に大きく前方に位置し、
右股関節、右膝共捻りながら深く曲げる状態で
立位が保たれている。
右脚程深い曲がりではないものの、左脚も
膝が内股側に押し込まれる様な状態に捻れている。
同時に上半身の前傾が大きく、
下半身の上に上半身を垂直におくことが出来ない為
移動しようとすると、倒れこむ状態となっている。
頭部も大きく前方突出。
しかし、体勢によって様々に変化する様子がみられた。

座位
上半身が大きく左に横ずれし、頭部の右かしげが起きる。
動画などで目を強く使うと、頭部と上半身の
横ずれがなくなり、代わりに立位の時同様、
骨盤の左回りが起きてくる。

仰向け
上記の骨盤の回転、右脚の曲がりはほぼ消失。
代わりに上半身が右を縮めたCの字、
頭部は大きく右横にズレる

初回調整時、大泣き、大興奮の為か、翌日発熱。
しかしその後、立ち時間が長くなった。
また、単語数が増え、呼びかけに対する反応がよくなる。
療育所では「立ち方のバランスが良くなってきてる」
と言われる。

二回目調整時
立位での上体の前傾、骨盤の右前回旋、
共に初回より浅い。
調整後、食事量が増え、便通が良くなる。
増々活発になり目が離せない。
初回、二回目共に、調整直後は
身体のバランス変化に戸惑うのか
疲労感がみられていた。

三回目調整後、ピクピクした痙攣が続く。
ひと月程してピタリとなくなり、同時に
今まで出来なかった左腕の挙上が可能になる。
今まで殆ど右手での作業だったのが、
左手を使い始める様になる。
立ち上がりがスムーズになり、
一人で椅子にも座れるようになる。
また、しばらく成長がみられなかった足の
サイズが大きくなる変化がみられた。

四回目調整時
骨盤の大きな左回り、右脚の捻れが当初の3分の1以下に変化。
右脚に軸が通ってきている。
代わりに左脚の曲がりの方が深い状態が起きているが、
上半身の前傾も20度位に浅くなっており、
全身の捻れが減少しながら上半身が
起き上がってきている様子がみられた。

中でも三回目以降は
立位変化と動きの変化が一致しており
全身の捻れの減少に伴い、脚の関節を
使いやすい身体環境に変化してきている様子が伺える。
それでもまだ、上半身だけでなく
頭部そのものの前傾と股関節の捻れにより
実用的な歩行には至っていない。
しかし、立位時間の長さ、全体の捻れの減少に伴う、
使用度の低い部位の動きの増加などから、
着実に全体の連動性の向上に向かっている。

調整継続中

当時のブログ↓〜11回目

N君 3才5ヶ月 多少脳回 歩けない 発達遅滞 

病院にて、多小脳回と診断される。
20秒位、なんとか立てる。
頭頂部は全体的に小さく、
右後ろ半分が圧迫されている。

二十秒程度、立てると言っても、
上半身は45度前傾したままで、身体を起こす事が出来ない。
倒れこむまで二十秒程度保持出来るのが精一杯。

初回の記事から二ヶ月後、年末に2歩歩いた。
つかまり立ちの安定度向上、
1月には5歩の歩行と前進。
しかし、まだ全体の捻れと、
下半身の上に上半身はのっていない為、
静止立位は不可、歩行もまだ倒れこむ延長線上にある。

10回目調整後の2月、
つかまり立ちの時間が増加し始める。
調整開始以降使い始めた左腕も、
今では本をめくれるようになる。

11回目調整後の3月、
手離しで2、3歩のヨチヨチ歩き。
この段階で、下半身の上に上半身がのった
骨格状態への変化がみられていた。

その後、手離しでの立位時間増加中、
現在、数歩の移動を繰り返す状態となっている。

立位時、常に左を向いていた臀部が中心に位置する様になり、
前傾していた骨盤が起きてきた事と、
全体の連動を阻害していた首の異常緊張が緩んできた事で、
一気に上半身の安定度が向上したものと思われる。
お座りで常に傾いていた頭部も、正面を向く事が増えてきた。

しかしまだ、頭部の捻れから起こる背骨全体の捻れと
股関節の不均衡は大きく、
歩行時の着地が胴体を支えるものとはなっていない。

倒れこむようにしか立てない骨格状態が変化し、
今後は着地時に、胴体の支えが可能となる方向に
骨格が変化していく事が期待される。

当時のブログ↓〜一人で歩けるようになる

初回2014年7月から調整を初めたN君
13ヶ月後の8月、ついに歩けるようになる。

とは言え、左脚の伸展緊張がまだ強い為、左脚は引きずる様な状態だが、お母さんの支えなしで玄関から入ってきたN君。
「前回調整の翌日から急に歩ける様になったんですよ〜」
と詳しく状況を説明して下さるお母さん。

これまでの経過から、マス目の歪みの減少に伴い、全身的捻れの減少、立位状態、動きの変化が起きているので、今後の歩行向上が期待される。

初回時の上半身45度前傾を
起こせない立位は半年前から見られなく
なっており、着実に調整の進行は見られていた。

大きく右横ズレしていた上半身も
下半身の真上にあり、骨盤の捻れも減少。
それでも、頭部から起こる背骨の捻れが
股間節に影響している部分が大きく
静止立位は向上してても、歩行等の大きな動きになると
倒れ込むように崩れてしまう状態が続いていた。

外見上の歪みが少なく、マス目の歪みで
頭部バランスが取れないだけのお子さんと違い、
N君の場合は、外見上での大きな捻れが明らかな状態でのスタートだった為、回数、期間共に長期になる事は予想していた。

調整師側からは調整の進行が見えていても、
親御さんからすれば、明らかな変化が見えない時期が長く続く場合事や、回数、期間のかかるお子さん場合、途中で断念されてしまう事もある。

親御さんの支えのもと、歩きの獲得にまた一歩前進したN君。

立つ、歩くという、
一見何でもない様な一つ一つの事が、
実際はそれぞれの人生で
獲得していくものであるという事を
日々痛感させられる。

当時のブログ↓〜就学後

N君 小学二年男子

多少脳回 歩けない 発達遅滞、小頭症、斜頭のN君。

現在はよりスムーズな歩行のために調整を継続しているが、今回、諸事情で7ヶ月間が空き、久し振りの調整。

その間も、学校で行われる様々なイベントや、教室が一階から二階になったことなどで、日常での運動負荷は増加していた。

お母さん「しばらく中心軸に来れなかった間、運動量がかなり増えてたので、歪んだ方向で筋肉が成長して定着してしまうんじゃないかと心配で」調整前検査では、もともとの歪んだ形が強く表れている状態が見られたが、筋肉状態は良好で、活発に全身をよく使い、元気に過ごしていたことがうかがえた。

しかし、強いて言えば、頭頂部の圧迫感(額の縦幅が異様に狭い)による顔の不自然さが目立つ。この日の調整は、頭部、骨盤。

調整前の捻じれが半減したことで、グラつきも小さくなり、倒れ込みそうな前傾姿勢歩行もおさまった。

また、頭頂部の圧迫感の減少と顔の不自然さが気にならなくなり、顔色の良さからも調整の変化がみられた。

お母さん「生まれた時は頭がもっと三角で前側がとんがってて狭かくて。とにかく小さかったので、小頭症って感じだったんですけど。

こちらで施術を受けるようになってから、その感じが減ったというか、気にならない感じになってきて。周りの人からも、ちょっと頭小さめ?小顔なのかな位にしか思われないみたいで(笑)」

片足を引きずるような動きとなる歩行状態ではあるが、遠足などの集団行動も可能な位、歩けるようになったN君。

歩行獲得後の運動刺激は全身の発達を更に促し、ゆっくりとだが、身長の伸び、歯の生え変わり、肉の咀嚼も可能にした。

数年前に中心軸整体で調整を開始するまでは身長、体重、発達、動き全般に渡り成長がストップしていたことを思うと、立てない状態にあったことが、それ以外の様々な発達を阻む要因にもなっていたと思われる。

中心軸整体で調整を始める前「一生変わらない」と断言していた医師からは「有り得ない変化」と言われたN君。

立てない、歩けないというご相談が最も多く、最も多く変化が見られているものでもあります。歩行獲得による成長への影響は、人生を180度変えるものです。

多くのお子さんの歩行獲得を可能にした「マス目の歪み」というものは、現代科学で認識されているものではありません。

しかし、知ってる人が少ないというだけで、確実に実在するものです。「マス目」の存在は、重力下でヒトが成長し、立ち歩く事にとても大きな影響を与える存在です。

そして赤ちゃんの首座りから、立つ、歩くという基本的発達に深く関わっているということをもっと多くの人に知ってほしいと強く思います。

「立てない、歩けない」について中心軸整体の見解はこちらへ