言葉の遅れ 動きのぎこちなさ 事例追加 2歳

言葉の遅れ 動きのぎこちなさ

Nちゃん 2歳11ヶ月

ご相談内容
・発語、運動、発達の遅れ
はい、へー、以外の言葉が出ない
歩き方、走り方が変わっていて、動き全体がぎこちない(歩行時の腕がミドルガードポジション、左脚を回すような脚の運び)
ジャンプ、片足立ちができない

・背骨が曲がっている(経過観察中)
・頭の形が歪んでいる
・聴覚過敏だが、痛みには鈍い
・内斜視があるように思える

頭の形:後ろ半分が左横ズレ(真上からは左後頭部凸に見え、後ろからは後頭部全体が平行四辺形状)、おでこ自体は凸だが、眉間が狭く、表情が険しい
額横を圧迫されたような凹み

施術経過〜単語、活発さの向上

初回検査
立位:上半身の左横ずれが大きく、頭部もさらに左に横ずれ。真っ直ぐに立てない。
初回施術箇所:頭部

「施術後、目擦り(目の中に指を入れるように目を触る)がなくなったが、時間が経つとまた触るようになった」

2回目施術箇所:頭部、頸部

3回目後、「目を触るのが明らかに減少した」とのこと。
立位時の上半身左横ズレは半減しているが、頭部横ズレはまだ大きい

施術箇所:頭部、頸部
施術後、頭部前方の膨らみと前方ズレの減少が見られた

4回目施術後、「みかんと言った、単語を話すようになった」
この日も施術中、頭部前方、額横の膨らみが見られた

6回後、「耳塞ぎをしなくなった」「日々、様々な単語が増えている」

その他、「歌をハミングしてたのが、あいうえおの音で歌うようになった」「走りまわることが増えて、家の中でも走るので下の階に住んでる人から苦情が出ないか心配(笑)」「走り方が変わった」

全般的に活発さが増している。

→「言葉の遅れ、発達障害、姿勢がおかしい」に関する事例はこちらへ

姿勢の変化
イメージ:本人ではありません

頭部の歪み 骨格への影響は?

立位時の上半身と頭部の左横ずれは、当初の半分位減少。現在は骨盤の右横ずれに変化。

まだ歪みが大きいため、真っ直ぐ普通に立っている状態ではありませんが、肉体の余裕度が上がってきたことで、全身でゆるくバランスを取れる状態へと変化しています。

大人で同じように上半身や頭部が横ズレしている場合、重度の側湾症か、杖がないと歩行困難になる位の、かなり大きな歪みです。→「側湾症と歪み」

このような横ずれが小さくなっていくと、不必要な筋緊張が減少していくので、ぎこちなさや不自然さが変化していきます。

横ずれする原因に頭部の歪みが影響しています。頭部の歪みを調整していくことで、頭部そのものの緊張、不快感が少なくなり、目擦り、耳塞ぎ、単語と様々な変化が起きてきたものと思われます。

頭部の歪みと不良姿勢

当初の立位状態では、倒れないようにかなりの緊張を強いられていたため、それだけでも多くのエネルギーを使い、他の活動への余力が少なくなる状態でした。立ちやすくなってきたことで、他への余力が増え、全般に活発になっていることがわかります。

まだ、歩行や走りでは腕を上げていますが、歩行時は方腕だけの上がりの時も出てきたとのこと。今後さらに立ちやすくなっていくと、腕を上げてバランスをとる必要がなくなっていくものと思われます。

頭部の歪みと表情

様々に変化しているNちゃんですが、中でも顕著なのが、「顔、表情の変化」です。

当初、眉尻の上がりが強く、怒っているような険しい顔つき、表情でしたが、施術の経過と共に、柔らかく自然な子供らしい顔、表情になってきました。

頭部の歪みは、頭の形だけでなく、表情に影響することがあります。

実際に顔面そのものが歪んでいることは少数ですが、頭の形同様、不自然さを感じさせる顔つきになっていることはよくあります。→「頭部の歪みと表情」

頭部を中心とした全身的な不快感や、苦しさから、無意識に硬く、険しい表情になっているようです。

頭部に生じているマス目の歪みを調整することで、全身の骨格バランスが変化します。歪みによる立ちにくさ、ぎこちない動きとなる不自然な筋緊張、頭部の不快感が減少していくことで、これまで多くのお子さんが、外見上の歪みだけでなく、情緒面、知的面などを含めて、様々な変化が見られています。

絵本の読み聞かせが大好きなNちゃん。毎回、自分で選んできた絵本をお母さんに読んでもらいながら、とてもリラックスした状態で施術を受けています。

生後すぐの開腹手術から始まり、まだ小さな身体で、沢山の困難を越えてきたNちゃん。今後の変化が楽しみです。


頭が乗らない、顎上がり姿勢
リラックスと中心軸

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