身体の捻れで動きがおかしくなる 

身体の捻れは動きに表れる

前回記事で、「内在するマス目の歪みにより、気をつけで身体を固めても真っ直ぐ立っていられない状態」についてを見てみました。
→子供姿勢 真っ直ぐ立っていられない

内在するマス目の歪みは、運動強度が高くなるほど(筋肉が働こうとして固くなるほど)動きに制限を起こすことが考えられす。

Hくんの相談内容
・走り方がおかしい
・自転車に乗ってる時も足の動きがおかしい
右脚を振り回すような感じで、自転車のサドルに座った時点で腰が曲がっているように見えるとのことでした。

立位の観察からわかること

自然立ちと気をつけ
立位の観察

左:普通に立つと右脚が前に置かれる形で歪みが存在している
右:脚を揃えると骨盤が右前に回旋、全体が右横にズレる

この状態での動きのイメージを骨格イラストで見てみます。

骨盤の捻れと脚の左右差

普段、何気なく歩いている時は、全身をグニャグニャさせることで、身体が捻れに対応しています。

しかし、実際は「気をつけ」で、身体をまっすぐになるように固めても、収めきれない状態の歪みがあります。

そのため、動作時は、イラストのような力の方向がかかっていることが考えられます。この状態が続いていくと、左右不均等の拡大、定着を避けることは困難です。

捻れの減少 横から見た時

自然体での横写真では、捻れの減少が明らかです。

捻れの減少と着地の変化
着地の変化

左:左右の着地に前後ズレがある
右:着地前後ズレなく立てる

左、施術開始当初の自然体立位では、左右着地の前後ズレが明らかでした。また、骨盤の捻れ、内股O脚ともに気になる状態でした。

右、8回施術後の立位。これも自然体です。気をつけで立ってなどの指示は一切なく、普通に立っています。

冒頭の具体的なご相談内容以外にも、お母様から「何かいつもグニャグニャしてる感じで・・」というお話を聞いていたのですが、このころから「何気ない時に、身体がしゃんとしてるというか、しっかりした感じで、姿勢も気にならなくなりました」というご報告を頂くようになりました。

また、自転車に乗っている時の腰の曲がり、脚の動きのおかしさも気にならなくなったとのことでした。

マス目の歪みで立ち方が変化

このような立位の観察だけでも、相談内容に関する変化の理由がよくわかります。

中心軸整体では、施術変化の確認のために、外見上の歪み(筋・骨格状態)や重心の観察を行いますが、施術自体はマス目の調整だけです。

「腰が曲がっているから」「股関節が悪いから」「グニャグニャしているから」「外反扁平足だから」
どのお子さんも、医療機関などに行くと、外見上から見てとれる状態が、直接不調の原因のように言われてきますが、なぜそうなるのかについての説明はありません。

Hくんの場合は、頭部にあるマス目の歪みの影響がこのような身体状況を生じさせています。→「転びやすい・異常に運動神経が悪い・発達性協調運動障害(DCD)」に関する事例

マス目の歪みは目には見えませんが、触るとその存在が確認できるものです。多くの不調の根底には、マス目の歪みが存在していると考えています。

次回は横姿勢から「重心と内股X脚、外反扁平足」についてを見ていきます。

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