首が完全に座っていない 寝返り出来ない 背バイで移動 9ヶ月
Aちゃん 9ヶ月 ご相談内容
- 首が完全に座っていない。(4ヶ月健診では、首は座っていると言われたが、首がガクガクする時がある、縦抱き時のグラグラ感、急に頭がガクンと落ちてくることがある、ベビーカーでは頭が横ズレしている)
- お座りが出来ない(座らせてみても1秒もたない、肩が上がり首が埋まったような状態)
- ズリバイが出来ない
- 寝返りが出来ない
- 反り返る
- ブリッジや背ばいをする(背バイでの移動はできる)
「頭の形は、「ちょっと凹凸かな」位で、特に気にはなりませんでしたが、向き癖が強く、いつも頭を傾げているような感じがしてました」
「体は大きくなっているのに、動きたいのに動けないように思うんです」
「背バイとはいえ、移動はするし、食事もとれて、体も成長してる。健診でも特に異常なし。しかし、寝返りをせず、移動以外は仰向けのまま。本当にこのままでいいのだろうか?」
「夫も「この子はずっとこのままなのかな」と」
疑問は日に日に焦りと不安に変わっていき、様々な情報を検索する中、ご相談に来られました。
頭の形:頭部全体の比率からすると、頭頂部が小さめだが、整った顔貌からは普通の赤ちゃんに見える。しかし、顔面の大きさに対して、頭頂部が小さく、後頭部の幅はさらに細い。後頭部の筋肉は捻れており、捻れが首まで続いている状態。
顔面側からはわからないことと、月齢なりに身体は大きくなっていること、ニコニコと赤ちゃんらしい笑顔もあるため、運動発達の停滞に関して、健診でも「ゆっくりなだけでしょう、しばらく様子を見ましょう」と言われてしまうため、どうしたらいいのか悩んでいたそうです。健診で問題ないと言われるのも無理がないかも知れないなと思わせる、問題点のわかりにくいタイプのお子さんでした。
当方の検査では、後頭部の不自然さと、顔面部とのギャップ、首座り未完成、マス目の歪みもあったため、施術を開始することにしました。
施術経過〜首座りが良くなってきたら運動発達が進みはじめた
初回施術前検査では、仰向けで頭部を真っ直ぐにおけない。左横ズレ、左傾げの位置から真っ直ぐに置こうとすると抵抗があり置けない状態。施術後は、抵抗なくおけるようになる。
2回目施術後 「首ガクンが減った感じ」「表情が豊かになったような気がする」
5回後 「寝返り2回見た」「日によって活発さに違いがあるが、周囲の人からも表情豊かになったと言われる」
7回後 「座らせてみると前傾だが、身体を起こしていられるようになった」「ベビーカーでも身を乗り出してあれこれ手を伸ばすようになった。以前は背もたれに寄りかかってるだけで、身を乗り出すことはなかった」「首かしげが減ったのか、最近は気になってない」「立たてせみると、足をピンとつっぱる」
8回後 「ずり這いで移動しはじめた」
9回後 「前回の施術後から、右側だけですが、寝返り出来るようになりました。背バイの移動よりも寝返りの方が多い」
15回後 「施術開始前と比べると、活動量全体は倍以上、家中動き回ってる」「寝返り左右できる」「ずり這いスピードが早くなっている。お尻を持ち上げて膝をつこうとしている時がある」「まだ前傾した座り姿勢だが、座っている時の首ガクンも気にならなくなった」「背バイでの移動が減り、時々思い出したようにしてる位」「喃語が増えた」「後追いしてくるようになった。トイレにもついてこようとするので大変(笑)」
15回後 「引き出し開けまくる、なんでも口にしたがる、目がはなせない大変」「最近は座り姿勢も普通に見える」「高バイポーズや四つ足ポーズをしてる」
18回後 「ソファに自分でよじ登ってつかまり立ちしてる」「正座してる時がある」
19回後 「つかまり立ちで横移動を始めた」「1日何度か四つ足ポーズから手を交互に出し、ハイハイを試みている。1〜3歩」「パチパチ、拍手ブーム」
頭頂部、後頭部の幅も広がってきており、顔面側とのギャップが減少。当初は泣いてばかりでしたが、今ではニコニコ、喃語で色んな自己主張をしてくれています。
首座りに問題がある場合、変化まで回数が必要なことが多い
Aちゃんの場合、運動発達に関しての大きな前進が7、8回目あたりからでした。
経過を振り返ると、実際は表情の変化や、首の不安定さの減少などから、着実に変化をしてきている様子がわかります。しかし、骨格細分化調整師ではない一般の方や、ご家族など、誰の目にもわかるような大きな変化ではないので、ご家族からすると不安や焦りが拭えなかった時期です。
「今は当初のような、不安や焦りはなくなりました。安心して成長を見ています」お母さんの表情からも気持ちのゆとりを感じられるようになりました。
首座りの不安定〜何の展望もなく時間の経過を待つのはリスクが高すぎる
この時期の発達は一生涯に大きな影響を与えるものです。
「何かおかしい」と感じながら、ただ時間の経過を待つには重要過ぎるこの時期に、数ヶ月〜1年以上も経過観察をしている程、時間に余裕があるものでもありません。
一人歩きを獲得するまでの、この時期を、首座りのままならない状態で過ごすことは、一生を左右するハイリスクなことです。
首座りの不安定さから問題が生じているお子さんの場合、早期に多くの施術を行う必要があります。
Aちゃん、今年の長く続いた猛暑の中、短期間で詰めて通った甲斐がありました。
・当方で行う「骨格細分化調整」は医療行為ではないため、病気の治療を目的としたものではありません。「より良く立てる身体作り」を目的に行う骨格調整です。
・マス目の歪みを調整することによる、不必要な筋緊張の減少、それに伴う身体変化が期待されるものです。
・結果には個人差があります。全ての方が同じように変化するわけではありません。