「子供の姿勢が悪い」原因は?その1
どうしても背中が丸くなる、猫背の原因は?
大人に限らず、お子さんの姿勢のご相談は一年中あります。
皆さん一様に気にされるのが、
「頭部の突き出し」と、
「背中の丸まり」いわゆる猫背です。
ゲーム中の男の子、背中の丸まりと、頭が前に出た状態です。
しかし、背骨本来のS字カーブ(生理的湾曲)では、背中のあたりは後弯といって丸くなる構造です。背中が丸くなるのは、自然なことです。
こうして見てみると、ゲームの男の子、本当に問題なのは、
「腰(腰椎)の前湾カーブがないこと」です。本来のカーブと逆の方向に使われている状態です。
この腰椎の正常なカーブがないことで、全体が丸まった「猫背」に見えてしまいますが、実際は、猫背ではなく、「猫腰」です。
猫背ではなく「猫腰」 腰から起きる姿勢の崩壊
ゲーム中に限らず、椅子に座る時も同じ様に腰本来のカーブ(腰椎前湾)のない座り方をしているため、次第にカーブのないフラットな状態「フラット腰椎」という形で固まっていきます。これは立ち、歩く時や、日常姿勢全般に影響します。
背骨というと、背中だけのことのように思われがちですが、椎骨という短い骨の積み重なりは、首から腰までしなやかに波打ち、連動して動く、長い関節のような構造です。
「猫腰」の習慣で腰椎のカーブが失われた状態が続くと、次第に背中だけでなく、連なる頚椎もカーブが失われて、直線状になっていきます。
腰から首へ 連鎖する姿勢の崩れ
これは「ストレートネック」と言われる状態です。
同時に下顎の突き出し、受け口や、慢性的な肩こり、そこから引き起こされる頭痛、自律神経の問題など、次々に不快感の強い身体へと向かいます。
「姿勢が良くない、なんとかしたい」と思っても、「どこがどうおかしいのか?」が分からないので、丸く見える背中だけをまっすぐにしてみたり、無理に肩だけ引いてみたり、背骨のカーブを失った結果として出ている頭だけを出ないように引き固めるなど、身体の負担、逆効果になることを多くの人が行っています。
不良姿勢の原因の多くは、腰椎の正常なカーブを失うこと、そこからなる生理的湾曲の崩壊から起こります。
こうしたことから、中心軸整体では、歪みの調整と共に、座り方の指導を行います。
そして、腰椎前湾を失う要素は、座り方以外にも
「お腹の健康度」と、「呼吸」が深く関わってきます。
また次回、改めてお伝えしたいと思います。
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姿勢の間違いがわかる、間違った姿勢情報で身体を壊さないための、詳しい内容については、以下の書籍をご参照下さい。
構造的に正しい姿勢 構造的に正しい身体の使い方 理論編
構造的に正しい姿勢 構造的に正しい身体の使い方 実践編
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