歪みと筋緊張
くすぐったがりと筋緊張
中学二年 Sちゃん
施術前、検査時は身体中どこを触ってもくすぐったがります。
あまりにくすぐったがるので、中々検査がしずらい位です。
しかし、施術が始まり、しばらくすると、不思議な位、くすぐったがらなくなります。
施術前は、全身の筋肉がガチガチに固まっていて、施術が始まると内側から空気が入ったかのように、ふんわり柔らかになっていきます。
無意識に起きるこの筋緊張が、くすぐったさの原因です。
異常にくすぐったがるのは、血行不良や冷えで、皮膚が過敏になっている状態です。筋緊張が高い方お子さんに多くみられます。
→「側湾症、異常なコリ緊張、反り背、反り腰、反張膝、姿勢が異常に悪い、顎のズレ、噛み合わせ」
→「チック、トゥレット症候群、どもり」に関する事例
筋緊張の原因は?ただ普通に立てない身体とは
では、なぜそこまで筋緊張が高いのでしょうか?
一言でいうと、「立てない」からです。
「まだ立てていない身体の状態」のほうが的確です。
ただ普通に立つことが出来ないため、身体中いろんなところを固めることで、なんとか立位を維持している身体の状態にあるのです。
下の絵は、成長とマス目の歪みのイメージです。
目には見えませんが、触るとわかるマス目の歪みは、成長とともに複雑に絡み合いながら、身体内部に存在し続けます。
直立二足歩行を維持するのに、身体のあちこちに押し固めた拘束が、ただ普通に立つということのハードルを高いものにしていきます。
これは、癖とか使い方ではなく、もともと持っている、もしくは後天的に生じた歪みにより、本来の骨格状態で立てない筋肉状態にあるということです。
誰にでもある「マス目の歪み」
その原因に、マス目の歪みがあると考えています。
発達の遅れや、運動能力の低さ、姿勢や歩行の異常など、明らかにノーマルでないレベルのお子さんだけでなく、実際は、立ち歩き、普通に発達、成長している大多数の人々にも、このマス目の歪みは存在します。
それくらい、ヒトの肉体にとって、マス目というのは普遍的な存在であり、同時に根底的な身体的資質の違いの大きな要素とも考えられます。
マス目の歪みとヒトの発達、成長
立てない子、歩けない子だけでなく、首が座らない、お座り出来ない子が、出来るようになる。
そしてこれは姿勢変化による二次的な影響の場合がほとんどと思いますが、発語、コミュニケーションにも影響していること。
マス目の歪みはヒトが直立二足歩行を獲得するための、身体的進化、発達に深く関わっている存在としか思えない数多くの事例に出会い、半信半疑ながらも積み上げてきた日々から、マス目の存在と推測は、次第に確信へと変化してきました。
Sちゃんのお母さん「昔、重度の自閉症だったと言っても、誰も信じない(笑)」という位、マス目の歪みの施術で、大きく変化したお子さんです。