頭の形 なぜ丸くしたいのか?
そもそもなぜ頭の形が丸くあって欲しいのかという点について考えてみます。
見た目に良いというのは当然ですが、
丸い=バランスが良い、左右対称
バランスが良い、左右対称=カラダもそうなる
歪みが少ないほど健康に育つ
なんとなくこんなイメージをお持ちかと思います。
確かに頭が丸くきれいな形をしていると、こうした流れで成長していく確率は高くなると思います。
しかし、身体というのは、頭の形だけで全てが決まるものではありません。頭も全身の一部ですので、首から下、胴体、手足の影響を互いに受けあっています。
また、骨の成長はおおよそ20歳位まで続きます。この期間の過ごし方次第で、その後何十年にも渡る土台となる筋骨格が形作られます。
仮にまん丸頭で幼児期を過ごせても、不規則な生活、飲食の不摂生、普段の動きや姿勢がメチャクチャでは、歪みを作りながら成長が進みます。
逆に多少の変形頭でも、姿勢や動きが良く、不摂生の少ない生活で成長期を過ごせていると、しっかりと安定した身体が作られます。
当方にご相談にこられる発達上の問題を抱えているお子さんの場合、頭の形は重要な観察点になります。
しかし、特に問題なく成長しているお子さんの場合、頭の形は全身の一部分であって、そのことに必要以上に固執するものではありません。
それよりも、食生活、睡眠、身体の使い方、姿勢など、生活全般をより良くすることが大切です。
粗雑な身体の使い、飲食の不摂生は身体が作られている最中に、身体を歪ませ、成長の妨げます。中でも冷たい飲み物、冷たい食べ物の習慣は、内臓の冷えに鈍感になり、大変なマイナスです。冷たいものは中毒性があるため、中々やめられないことが多く、成長だけでなく、一生、病院や薬と縁の切れない人生を歩ませてしまいます。
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成長期にしっかりとした身体作りが出来ないと、見た目はそれなりに大きくなっても、実際は、使いづらく、重く、不快感の強い、出来損ない状態の身体がその後の人生の土台となります。
頭の形を丸くしたい目的が、健康な肉体であるならば、親がしてあげられることは施術以外にも、沢山あります。