首座りの不安定さ 成長への影響

→首が完全に座っていない 寝返り出来ない 背バイで移動  9ヶ月
不安定な首座り、首座りのあまさについての補足です。

不安定な首座り〜身体への負担は?

首座りができていない赤ちゃんの場合、運動発達が進まないことが多いのですが、首座りが不安定な状態でも、何とかそのまま運動発達を通過していく赤ちゃんもいます。

歪みの状態や、歪み以外の持って生まれた肉体的な資質により、それぞれ違います。

いずれにせよ、実際は首座りの不安定さを、他の部位がフォローしている状態です。

当然、背骨や腰椎への負担、慢性的な頚椎の圧迫から、酸欠のような状態になっていることがよくあります。赤ちゃんなのでわかりにくいですが、大人だと強烈な肩こりで頭に酸素がいきにくい状態に似ています。

そのため、青白く血色の良くない顔色だったり、疲れやすく、ぐったり、ぼんやりした様子があります。

また、頭が肩に埋まったような感じ、首のシワが多く、真横に伸びるシワではなく、斜めに捻ったような不自然なシワや、眉尻の下がった不安そうの表情や、眉間を寄せた険しい表情など、表情全体の硬さ、不自然さや、覇気のない様子、異常な怖がりなどもよくあります。

首座り
首座り未完成イメージ

波のある運動発達、左右不均等な動き

寝返りやずり這いなどをしているお子さんでも、発達経過に上がり下がりの波があることもよくあります。

ずり這いするようになったと思っていたら、急にしなくなり、しばらくしたら、またし始めるなど、こうしたことは、特に問題なく成長している赤ちゃんでもあることです。

様々な運動を自力で獲得していく過程で行きつ戻りつを繰り返すのは自然なことですが、首座りの完成度が低い赤ちゃんの場合、先に挙げたような、ぐったりや、ぼんやり、赤ちゃんらしからぬ表情が見られます。

また運動の様子も左右不均等が目立つことがとても多いです。

当方の検査で首座りの不安定さについてお伝えすると、「そんな気がしてた」というお母様がほとんどで、強い向き癖や、ギクシャクした固い動き、表情の不自然さなども合わさっていることがよくあります。

一人歩きができるようになったお子さんや就学以降の問題

こうした苦しい身体の状態を抱えながらも何とか定型発達で成長し、就学していくお子さんの場合、蓄積された肉体負担が、以下のような形で表面化してくることがあります。

  • 異常な不良姿勢
  • 筋肉が異常に硬い
  • 異様に張っている
  • 上半身が詰まったように短い感じ
  • 多動、衝動性

これらとは真逆に、

  • 異様にグニャグニャしている
  • 歩行のフラつきが明らか
  • ぼんやりなど。

その他、歩くのを嫌がったり、ゴロゴロ寝っ転がっていることが多い、外で遊びたがらないなどのこともあります。

これらは、ただ普通に身体を起こして、頭を乗せているだけでも大変なために起きています。


リラックスと中心軸

「ただ普通に立つ」それだけのことに多くのエネルギーを使う身体について、理解できる人は中々いないので、周囲からは、怠け者、やる気がない、集中力がない、落ち着きがないなどと思われていることが多々あります。
→「ただ普通に立てることの価値」6歳 男
→「ただ普通に立てること 情緒への影響」中一女子
→「普通に立てない」「普通に座れない」「自分の中心、真ん中がわからない」中一男子

これらが、体の不快感からの情緒面への影響だとすると、骨格的には、歩き方がおかしい、脊柱側弯症、明らかな不良姿勢などとして現れてくることもあります。

歪みの量と成長、姿勢の違い

成長期、体が大きくなっていく時に、マス目がそれにともなって広がっていかないと、相対的に全身的な締め付けが強くなるために起きてくると考えられます。

歪みの違いと立ちやすさ

筋肉自体も強くなっていくため、歪みによる捻れ締め付けが強くなり、筋肉が異常に硬くなることが多く、顔貌に不自然さが生じてくこともあります。

首座りの不完全さを、自力でなんとか克服してきたものの、どこで限界がくるかは様々です。

しかし、頭部に歪みが留まったまま、発達が進まないことを考えると、一人歩きの獲得まで進められることは一生を左右する大きな希望です。

発達と歪み 老人まで
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・当方で行う「骨格細分化調整」は医療行為ではないため、病気の治療を目的としたものではありません。「より良く立てる身体作り」を目的に行う骨格調整です。
・マス目の歪みを調整することによる、不必要な筋緊張の減少、それに伴う身体変化が期待されるものです。
・結果には個人差があります。全ての方が同じように変化するわけではありません。

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