難産による頭部の歪み 大人の施術
難産と遺伝的な歪みによる体調不良
今日は２０代女性、Nさんの事例です。
ご相談内容
「ひどい肩こりと、背中の張り、最近は頭痛が続いていて、よくなる気配がなく困っている」
元々、Nさんのご両親が施術を受けていたのですが、ご両親共にかなり歪みが大きく、根底に遺伝的要素がある方です。また、出産時の状況もかなりの難産だったとのこと。初回時の検査でも頭部に明らかな歪みが見られました。
不良姿勢と頭部の歪み
立位状態
首が前に突き出て、肩がつり上がり、背中が丸くならざるをえない、見るからにしんどそうな状態。
肩甲骨が本来あるべき位置よりかなり上にあり、真空パッキングされたかのような張り付きと、首から背中全体が縮んで短くなっている。
頭がのぼせたように熱い。
施術箇所
頭部
施術後、首から背中の圧縮が広がり、肩甲骨の位置が下がりました。
その場で首・肩の詰まり感が消失したので、大変驚かれていました。
上半身の症状は数回でほとんどなくなりましたが、全体的にも歪みが大きく、その後も施術を継続しています。
誕生時に生じた歪みによる不良姿勢
赤ちゃん〜小学生くらいまでのお子さんは頭部調整になることが多いのですが、大人の場合、初めから頭部の歪みが出る方はかなり少ないです。
頭部の歪みが多く出る場合、難産で生まれた方、頭部強打のある方、歯列矯正歴のある方や、顔面や頭部の整体などを受けて以来、体調が思わしくない方などに見られます。
通常、土台である下半身、骨盤、腰回りの歪みを整えていき、土台が安定していくことで、上にのる背中、肩甲骨が緩み、肩や首の問題が軽減していくことがほとんどです。土台が安定してきても、PC作業、目の酷使、ストレス等で頭部の緊張が高いと、上半身の緊張が緩まない方もいます。
こうした上半身の緊張の一因に、Nさんのように、頭部の歪み、マス目の歪みが影響している方の場合、何をしても改善の手応えがないことがあります。
首、肩の不快感には、凝り固まって張り付いた肩甲骨の影響が多々あります。肩甲骨そのものはがしたり、緩めたりする手技もありますが、本来的には、立った時の重心が安定し、全身的な緊張の緩和と、頭部の慢性緊張を緩める必要があります。
マス目の歪みを整える（骨格細分化調整）ことは赤ちゃん、小さなお子さんだけでなく、大人の場合でも、出産時に生じた頭部の歪みや、頭部外傷、歯列矯正後の体調不良などでお困りの方にも、改善の可能性のある療法です。
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