身体の捻れ 成長期に施術を行うメリット

身体が捻れてしまう13歳

6歳から施術を受けているHちゃん。中学一年の時の写真です。

Hちゃんの場合、施術を行うと毎回、右写真のようになります。

しかし、元々の歪みが大きいため、時間が経つと左写真のように捻れが起きてきます。

施術開始当初の、様々な発達上の問題は、大幅に改善されましたが、上半身の捻れはまだ起きる状態です。

数回の施術で施術後の骨格状態がほぼ定着するお子さんもいれば、時間が経つと再び、歪んだ状態が現れてくるお子さんもいます。

「施術をしても歪みが元に戻ってしまう」と思われるかも知れませんが、戻っているのではなく、まだ外見上に影響する位の歪みがあるということです。

持っている歪みの量、大きさの違いと、その他要因(運動内容や、胃腸状態など)にもより、歪みの影響の受け方もそれぞれに違います。

成長期をより良く過ごすには

現在、Hちゃんは2、3ヶ月に一度、施術を行っており、施術後は、ほぼ右のレベルまで変化します。施術開始からしばらくの間は、右のレベルまでの変化までいけなかったので、間隔を詰めて施術を行なっていました。次第に現在のペースでも右のレベルまでの回復が見られるようになってきました。

右写真のように、ある程度回復し、普通に立てる状態で成長期を過ごす時間があるのと、左写真のままで成長期を過ごしていくのとでは、数年後の身体は大きく違ってきます。

右写真の左右バランスの良好になった状態で、運動したり日常生活が送れると、筋肉の偏った成長を少なくしていくことが出来ます。

左写真の歪んだままの状態で、左右の不均等がリセットされないまま成長期を過ごす場合、その形で筋肉が固まり定着していくため、肋骨や背骨の変形、側湾症のリスクが高まります。

歪みの違いと立ちやすさ

「捻じれによる締め付け」影響は様々

Hちゃんの場合は、捻れが身体を締め付けてくると、股関節痛や、肩、首の凝りが強くなります。

股関節痛は、痛みや歩きにくさから自覚しやすいのですが、大人と違い子供の場合、肩や首の凝りは自覚しにくい不快感であるため、不機嫌さや、ぼんやりした様子、気短などとして現れてきます。

マス目の捻れによる骨格の歪みは、骨以外の軟部組織全体の捻れを強くします。

捻れが強く集まった箇所は、左右差が強くなるため、頭から肩にかけては、噛み合わせや、顎のズレ、胴体部の捻れは側湾症、腰から下は関節の痛み、外反母趾や足部の変形などとして、外見上や不快症状の要因となっていきます。全身的に圧縮されることから、背骨の生理的湾曲が形成されにくく、O脚などの原因にもなります。

捻れ圧縮イメージ
圧縮飛び出しイメージ
歪み締め付け
外見上を固めることで歪みの置き場が変わるイメージ

成長期の場合、まだ上下に長くなる力が働いていることと、筋組織も柔らかくみずみずしいので、通常、不快症状は起きにくいのですが、成長期を終えた後は、螺旋状の締め付けが年々強まりながら、筋組織も硬く乾いてくるため、全身的な圧縮と硬化による骨格的老化の進行から、様々な不快症状が起きるようになっていきます。

成長期の最中に、外見上の明らかな歪みや痛み不調があるお子さんの場合、成長期のサポートを超えるレベルの歪みがあるということですので、歪みを少なくしながら、出来るだけ影響を受けない時間を過ごせるようにしていくことが望まれます。

発達と歪み 老人まで

Follow me!