頭の形は変化し続けます
赤ちゃんに限らず、大人でも頭の形は変化します。
変化するといってもひと目見て明らかにわかるような大げさなものではありません。数年かけて少しずつ変わっていくという意味です。ただし、誕生から立ち歩くようになるまでの期間と、急激に老化が進む60代以降の変化は大きいようです。
当然、個人差はありますが、老化により、姿勢や骨格全体が変化していくのと同じように、頭蓋骨、顔の骨も少しずつ変化しています。姿勢全体の変化に伴い、下顎が下がり、顔面が長く大きい感じになったり、目の周りや頬骨も下がっていく時は、骨の形状変化も起きているそうです。
頭蓋骨をレントゲン写真で比較してきたわけではありませんが、頭にある、網の目状のマス目一つひとつの並びを観察するという作業を長年行っていると、実際、頭の形は動くもの、変化するものというのが、私達にとっては自然な感覚です。
また、小さい頃は丸い形の頭でも、下顎が急激大きくなり始める12歳前後に、頭の形が変わることがあります。
姿勢や、身体の使い方、胃腸状態など、普段の生活で作られている身体は、頭の筋肉も含めて成長しているので、こうしたことと合わせて、人によって影響の違いがあるようです。
小中学校の成長期に不良姿勢が続くことで、頚椎のカーブが失われ、下顎がズレていく方は少なくありません。ストレートネックと言われる状態は、慢性的な肩こりが生じているので、首肩の筋肉状態が後頭部の筋肉に直接影響しながら成長期が続きます。
形は丸いに越したことはありませんが、せっかくのまん丸頭も、その後の過ごし方によっては、変わる可能性のあるものだということを認識されると、頭の形と健康、姿勢や動きの大切さがイメージしやすくなります。