「歪みと便秘、口の歪みと身体の捻れ」

発達障害グレーゾーン、現状を少しでも改善してあげられることはないか

ご相談に来られ、施術中の小学4年生、Rくん。

初回立位検査
骨盤の高さの違いや、左右差や捻れなど、外見上の歪みがわかりにくい状態。仁王立ちのように踏ん張り、つま先外開き、関節をロックすることで身体を安定させて立っている。

しかし、明らかな前重心と、全身が上下に押し固められたような圧縮状態で、首筋の筋肉の左右差から、頭部から首下、胴体部にかけて捻れが内在していることが伺える。

頭の形:全体に膨らみはあるが、頭部の大きさに対して、額の狭さが目立つ。

便通の改善と、口の歪みの変化

以前は2、3日に一回だった便通が、初回施術後から回数が増え、3回目の施術以降は、便通がほぼ毎日になった。

しかし、「最近、口が歪んでる感じがするんです」お母さん。検査時も、下顎のズレが見られていた。その後、5回目施術時、下顎のズレはほとんどわからなくなっていた。
お母さんに口の曲がりについて尋ねると、「そう言えば、口の曲がり、気になってません!」

→「側湾症、異常なコリ緊張、反り背、反り腰、反張膝、姿勢が異常に悪い、顎のズレ、噛み合わせ」

3回目の施術箇所は、頭部1割、腰椎や仙骨など胴体部の施術が9割

初回、2回目の施術箇所は、ほぼ頭部でした。

施術開始当初は頭部の歪みの影響が強く、全身圧縮と首の筋肉の左右差が起きていましたが、頭部の歪み、締め付けが解放されてくると、次に胴体にある歪みが表面化してきました。

一連の歪みの状態が変化していく過程で、一時的に下顎のズレが起き、その後、腰椎から骨盤の捻れの表面化へと変化してきたと考えます。

捻れ、縮みイメージ
圧縮、飛び出しイメージ
異常な筋緊張の原因、歪みの内包とは

歪みを内包し、捻り込み押し固めることが出来ると、よく言えば体が安定します。全身の密度が高まると強度も増すので、しっかりします。

しかし、歪みがなくなった訳ではなく、凝縮し、内包されている状態なので、歪みの大きさ、量によっては筋肉が異常に硬い、動きがぎこちない、慢性的な筋緊張が緩和できないなど、身体への負担、弊害は様々です。

→「頭の形と姿勢、発達障害についてもっと詳しく」

Rくん、5回目の施術後、片足に寄りかかった立ち方はなくなり、骨盤の捻れも減少。生理的湾曲の回復と、首周りがすっと伸びたような状態で、子供らしくストンした立ち姿で退室しました。

慢性的な筋緊張や、全身圧縮は胃腸の蠕動運動に影響するため、便秘の原因になることがあります。

途中経過で外見上の歪みが現れてくると、良くないことのように思われると思いますが、実際は押し固めて内包していた歪みを、押し固めなくても立てるようになってきているということですので、施術が順調に進行している状態です。


歪み、捻れの内包で圧縮する体イメージ

施術により、内包した歪みが解かれて解放されてくると、外見上は不均等が見られることがありますが、身体感覚的には締め付けが減少し、リラックスした状態になります。さらに歪みを少なくしていくと、一旦解放された外見上の歪みが小さくなっていきます。


Rくんの事例は、歪みによる緊張と圧縮が、慢性便秘の原因になっていたことが考えられる事例です。

また、こうした歪みによる胃腸の問題が、いわゆる発達障害と言われる、子供の情緒や行動などの諸問題の要因になっていることは多く、食生活改善のご提案と併せて施術を行なっていきます。
「お腹が冷たい、便秘症 5歳」

内包しきれないほどの歪みがある場合は、身体を固めても真っ直ぐにできません。
さらに歪みが大きい場合、立ち歩くまでの発達経過そのものに、停滞が起きているお子さんがいます。


・当方で行う「骨格細分化調整」は医療行為ではないため、病気の治療を目的としたものではありません。「より良く立てる身体作り」を目的に行う骨格調整です。
・マス目の歪みを調整することによる、不必要な筋緊張の減少、それに伴う身体変化が期待されるものです。
・結果には個人差があります。全ての方が同じように変化するわけではありません。

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