腸内環境と子供の落ち着きのなさ

じっとしていられない、食物アレルギー

Hくん 5歳

三角頭蓋、発達全般に遅いことなどでご相談にこられたHくん。施術開始以降、様々な改善を経て、普通保育園に通い始めました。

保育園に行き始めてから、様々な面で更に成長してきていましたが、最近、気になることも出てきました。
「じっとして話しを聞いていられなくて、すぐに席を離れてしまうそうなんです」
「それから、病院のアレルギー検査で、ほぼ全ての食品に対し、アレルギー反応が出てしまい、何を食べさせていいのか分からなくて・・お米も駄目で。お医者様にも食べるものが何もないんじゃ仕方ないから、ご飯はいいよって言われたんですけど・・」

原因は?抗生物質と腸内環境の悪化

お母さんのお話を聞いてるうちに、昨年風邪の際に抗生物質を使用して以来、便秘が治らず、おならもひどく臭くなったことが分かりました。

抗生物質の影響で、腸内環境が悪化し、そのことから多動や、自閉症状、アレルギーが起こることがあります。

→事故や打撲、食生活、薬の影響などについて

腸内環境の回復には「基本食」

お話の内容から、腸内環境の回復が最重要と思われ、基本食を提案しました。

基本食というのは、ご飯、味噌汁、漬物を主体にした「戦前だったら普通の食生活のこと」です。
・調味料は塩、味噌、醤油、みりん等
 (味噌、醤油は発酵熟成させた本物をつかう)
・白砂糖、三温糖、黒砂糖は使わず、本物の「みりん」をつかう
 (発酵熟成させた「みりん」は値段が10倍程になります)
・症状が落ち着くまでは、動物性食品はお休み
・菓子類、市販のパン、加工品は食べない
・おやつはお芋や、おむすびなど
・水分補給は水かお茶

驚きの変化

お母さん、出来るかどうか自信のなさそうな様子でしたが、次の施術までの一ヶ月間、きっちり実行して来られました。

「幼稚園でお話を最後まで聞いていられるようになったんです!勝手に席を離れるのもないそうで、先生もビックリしてました!」
「食事を変えてからすぐに、毎日うんちが出る様になって、うんちもおならも臭くないんです」
「スーパーに行くといつもお菓子をカゴに入れるのを、私が戻して、この子がまた入れてって・・毎回戦いだったんですけど(笑)お菓子を入れないんですよ、全然お菓子を欲しがらないんです。驚きました!」
「調味料買いに行った時、みりんが高いのでちょっと躊躇したんですけど。使ってみると凄く美味しくてビックリしました。そんなに沢山使うものではないし、これならいいなと思いました」
「それから無添加調味料は難しそうに思ってたんですが、添加物入り何々用のタレとかよりも逆にシンプルで使いやすくなりました。こんなに少ない調味料で、こんなに色々出来るものなんですね
一緒にいらしていたご主人様もお気に入りにメニューなどの話しをされていました。

お漬物は祖父母から頂いた糠漬けを食べているそうですが、この分だと、お漬物の世界に目覚めるのもそう遠くなさそうです。

食べ物がつくる心と身体

大人はある程度、身体の不快状態を認識出来ますが、小さい子供ほど、身体の不快感を認識出来ないまま、情緒面や、コントロール不能な行動として表れることが多々あります

→食生活、薬の影響などに関する、その他事例はこちら

表向きは戦争のない平和な日本の様ですが、敗戦後の食生活の変化は、中毒性の高い物質が食品として溢れかえり、食を通して肉体を害していく時代です。

今すぐ死ぬことはなくても、蓄積され続ける毒物が肉体だけでなく、精神にも影響していきます。

それは、少しずつ少しずつ進んでいくので、直接的な因果関係が分かりにくく、長年かけてその人の体質として作り上げられていくものです。

「そういう体質、そういう性格、仕方ない」と思っている自分が実は食害から作り上げられた自分かも知れません。

大げさに聞こえるかも知れませんが、お子さんの将来の健康を願うなら、本物の食べ物を与えることです。ハイリスクな食品もどきを欲しがらない味覚に育てることで、病院、不調とは縁遠い大人になれます。

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