胃の不調原因〜甘い物、冷たい物、腸内環境「食習慣の遺伝で体が歪む」

左肋骨の強打と胃の不調、全身の痛み

Hさん 70代 女性

ご相談内容
1、全身的な痛み
2、胃が悪いのか口臭が気になる
3、脚のむくみがひどくなった

「いつも胃の調子が悪いんだけど、最近さらに悪くて脚のむくみもひどくなって」

ご本人は「心当たりなし」とのことでしたが、お話を聞いていくと、どうも転倒時に左肋骨を強打した頃から不調が始まった様子。

打ったと思われる箇所の歪みを中心に数回の施術。1は、ほぼ解消しました。
胃の調子も通常時のレベルに戻ったとのこと。しかし、

「もともと胃が悪いのは、体質?しょうがないのかしらねぇ〜」

胃の不調、こんな心あたりも

そこで食生活をお聞きすると、改善の余地が多々あったので、いくつか提案してみました。

しかし、Hさん「朝のチョコレートは脳にいいってTVで言ってましたよ〜。私ご飯は好きじゃないの、太るし食べたくないわ〜」

メディアの影響は強く、全く話にならなそうな様子でしたので
「・・・これは難しそうだなぁ」と思いましたが、それから一ヶ月。

提案した内容をビックリする位しっかり実践されてきたHさんが来られました。

・朝のチョコレート止めた
・肉魚半分にした
・ご飯、味噌汁、漬物を毎日
・冷たい飲み物のがぶ飲みを止めた(氷なし、ストロー飲み)

顔色、足取りの軽さから、来られた時、ひと目で調子が良くなってるのが、わかりました。
「口臭なくなったのよ、むくみも良くなって、服がゆるくなっちゃって(笑)」
「年寄りは肉食べないとボケるってTVで言うから、頑張って食べてたけど〜。私、ご飯、味噌汁、漬物があれば十分みたい!」

食生活の改善が家族にも波及

当初、発達の遅れているお孫さんの施術に付き添って来られていたHさん。
お孫さんの変化する様子を見て、自分もみてほしいと施術を始めました。

今回、食生活の改善によるおばあちゃんの激変に、お孫さんのお母さんもびっくり。
「食べ物、大事なんですね。うちでもやってみます!」

実はお母さんも、慢性胃痛で「母もそうだから遺伝で仕方ないのかな」と気にもとめてなかったそうです。しかし、冷たい物やチョコレートは欠かせないとのこと。

生活習慣、食生活の遺伝は、自力で変えられるもの

体型や歪みは遺伝によるものが大半ですが、単なるDNAのことだけではなく、生活習慣、食生活の遺伝というものがあります。

朝型で規則正しい生活リズムのご家庭では、同じような生活リズムの子供が育ちやすく、同様に夜型で不規則なご家庭では、同じような生活パターンの子供が育ちます。

食生活も同様で、親が味噌汁を飲まない、朝は菓子パン、多すぎる肉や油、遅い時間の夕食、スナック菓子やジュースが当たり前の場合、ほぼ同様な食生活が次の世代に引き継がれます。

もっと詳しく→事故や打撲、食生活、薬の影響などについて

女性は出産を機に食生活を健康的なものにする方が多いのですが、食習慣というのは中々簡単に変えられないもので、とくに、パンやパスタの小麦食や、ス○バなどで、砂糖入り飲料を毎日飲んできた方は、自覚のない慢性胃もたれがあり、ご飯やお味噌汁を美味しいものと思えないことがよくあります。

こうした胃もたれや、慢性便秘も「骨格の歪み」を作ります。

筋骨格の歪み、特に家系的に引き継いでいるような歪みは、重力との関わりから変化させるには、年単位の長い時間が必要です。しかし、食生活の改善による腸内環境の変化は数ヶ月単位で起きてきます。

しかし、不思議なもので、家族、家系の中で誰か一人でも変化すると、そこから連鎖するようにご家族みなさんの意識が変化することがあります。特に母親の影響は多大です。

母親が食生活の重要さに気づくと、子供の世代からはまともな食生活が普通になります。

残念ながら、母親の上の世代、おじいちゃんおばあちゃんへの食べ物に対する意識変化はほとんど聞かれません。今回はおばあちゃんから始まった珍しいパターンでした。

実際のところ、生活習慣や食生活のアドバイスというのは、まともに実践してくる方はあまりいません。Hさん、想像を裏切る反応に驚かされました、本当に良かったです。


発達と歪み 老人まで

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