歪みは捻れ 身体の歪みイメージ

歪みは螺旋状に捻れながら圧縮していく

身体の歪みについて説明する時、絞った布を例えにします。

布は絞られると捻られながら、硬く、短くなります。さらに絞ると、捻れは圧縮されながら押し出されたようにクネクネします。

ヒトの身体も同様に、捻れ→圧縮→押し出しが起きます。

ヒトの場合は布と違い、固定された目鼻口に内臓、硬い骨格があるので、布のイメージそのまま捻れることはありませんが、全身を覆う皮膚(筋肉、粘膜などの軟部組織)には捻れが生じます。

身体の不調の多くに、「骨格と、それを覆う軟部組織(筋肉、皮膚)の不一致」があります。

この不一致は、身体の使い方に影響を与え、筋肉の左右差の原因になります。

捻れとマス目の歪みの減少

下記は施術による変化(左写真)を、身体軸、ブロック、布(左から右へ)でイメージしやすくしたものです。


頭部から生じる捻れ、全身の歪み

私達の肉体には、骨や筋肉、皮膚のように、肉体を構成する要素の一つに「マス目」という存在があります。そしてこのマス目一つ一つには方向を感じるセンサーのような機能があります。

マス目が適正な位置にない場合、視覚で捉える正面と、マス目の捉える正面に不一致が起こります。

ハイハイできない、視覚不一致

 これにより、頭部から捻れが発生します。まだ筋肉の未発達な赤ちゃんの身体には捻じられ締め付けられるような力が加わり続けます。

 力に逆らえず捻れ歪んでいく場合、首座りの停滞や、構造的にも左右差が起きることで運動発達全般の問題が起きてくることが考えられます。

捻れから起きる不良姿勢

一連の流れと、そこから生じていく不良姿勢についての全体像です。


「自分の力では抗えない力が働く」重力とマス目の歪み

下は、成長とマス目の歪みの量の違いの全身イメージです。

歪みの違いと立ちやすさ

マス目の歪み以外にも、体の使い方や、食生活、睡眠などの生活環境の違いによる内臓の健康度や、ストレス、呼吸など、様々なことが原因となって身体の歪みは生じます。

しかし、重力下で直立二足歩行という不安定な状態で生活する人間にとって、筋骨格の影響は多大です。

側湾症のクライアントさんが、背骨が歪み始めたころのことをこのように話してくれたことがあります。「自分の意志では抗えない力が働いてくる感じで、どんどん身体が曲がっていった」

歪みの程度の違いはそれぞれですが、筋肉の未発達な赤ちゃんにとって、マス目の歪みで頭部から捻れが起きてくる時の不快感は、不機嫌や夜泣き、癇癪など、情緒面に影響が起きても不思議のないところに思います。

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