斜頸と頭の形、全身への影響 低緊張 5歳 K君

頭部変形 全身への影響

ご相談内容 5歳 K君
「発達障害でADHD、ASDの疑いがあり、筋低緊張で力が入りにくい。手先の不器用」

立位検査
・グニャグニャと動き続け静止しているのが難しい状態。
・頭部に対し、首から下が細く、頭がグラグラと不安定

頭の形:左後ろ右前圧迫型の斜頭 前後の長さはあるが、左右幅が狭い
顔面の膨らみが弱く、鼻頭と目の中心部がめり込んでいるような印象(そら豆を横から見たような感じ)

頭部変形は頭部そのももの筋肉の左右差が生じることから、首や背骨にも連動した左右差が生じます。

K君の頭部変形は、首の筋肉に左右差が起きるレベルでしたが、それが見られない状態でした。

頭部変形による身体への影響〜2つのタイプ

明確に線引き出来るものではありませんが、大きく2つのタイプに分けられます。

緊張型 全身を固めることで立つことが出来ている、重力に抗えるレベル(筋肉がパツンパツン異様に硬い、動きのぎこちなさ)成長とともに姿勢維持が困難になる、側弯症、立つと反り背、反り腰に対し、座ると強度の背中の丸まり

弛緩型 固めても立つことが不可能、重力に抗えないレベル(グニャグニャ、フラフラ)マス目の歪みが頭部にあるままなので、全身を弛緩させることで、マス目の締め付けを緩和し、全身的に分散するようにして立位を維持している

歪みの違いと立ちやすさ
イメージ

Kくんの場合、首の筋肉に左右差が見られないことと、静止していることが難しい様子から、明らかに後者の弛緩タイプです。

必要以上に弛緩させていることはそのまま筋低緊張状態となります。

身体からすると、
立つことの維持、脳を最大限に保持することが最優先となるので、周囲との関わりや、運動機能が低くても、身体が最善を尽くしたのが、K君の現状です。

誕生時から斜頸だった

「出産時、首を傾げて自然分娩が出来なく鉗子分娩でした。出産当初は頭の形が右前部が凹んでいました。右首が斜頸で右向きに首をかしげて1週間後には左前部が凹みました」とのこと。

次第に斜頸はなくなっていったそうです。

しかし、斜頸になる原因がマス目の歪みだった場合、頭部の歪みはそのまま、全身的には捻れを強くしながら、成長が進んだことが考えられます。

初回施術後
「午後に体操教室がありましたが2-3秒ですが腕で腰をささえられるようになった」とのご報告を頂きました。

「家では布団の中でたまに出来ることもありましたが、体操教室の固い床の上でできたのは初めてです。本人も整体気持ちよかったと言って次回も行くと言ってくれています」とのことでした。


ASD(自閉症スペクトラム)、ADHD(注意欠陥、多動) 重力下で「ただ普通に立つ」ということ

マス目の歪みが大きいと、筋肉が発達し、身体を支えるために筋肉が働くという普通のことが、全身を強烈に締め付け、成長を妨げる圧力となってきます。

頭部にあるマス目の歪みは、肉体的にも精神的にも頭部を強い不快感、違和感、緊張状態を引き起こします。

この状態を緩和させるために、頭部の歪みを全身に分散させることが考えられます。

頭の歪みで身体がねじれる
頭の歪みを身体へ分散させる

身体からすると、読み書きや算数が出来なくても、手先が不器用でも、頭部の不快感を減少させて、生命活動が営めることの方が重要です。言葉がでなくても、社会性がなくても、脳が今の肉体の中で最適化されていれば、生命活動としてはとりあえず良しとなります。

その次に望むことは立ち歩き移動することです。自力で動き回れることは、食料の確保に必要だからです。

これらを前提に考えていくと、ASD、発達障害と言われる子どもたちの多くに、そもそもの肉体的な不快感、普通に立つことが困難な状態があり、エネルギーの多くをそのことに使っていることが考えられます。

頭の締め付けを強くするような勉強、身体の固まる座り姿勢、見た目や歩き方など、二の次、三の次となります。

マス目の歪みの観点からは、前頭前野の部分への影響が多大なことから、対人コミュニケーションや、思考、集中、感情のやり取りなどへ影響を及ぼす可能性は否定出来ないものと考えています。

肉体の成長、運動発達がヒトという生物の形を作り上げていく時に、マス目の存在が重力下において深く関わっていることは、これまでの多くの事例から確信しています。

頭が乗らない、顎上がり姿勢
頭の歪みで立ちにくい
安定した姿勢
普通に立てる

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